オリックスの20歳コンビが天敵ソフトB・石川粉砕 宮城6勝&紅林V弾

[ 2022年6月22日 04:45 ]

パ・リーグ   オリックス4ー3ソフトバンク ( 2022年6月21日    京セラD )

<オ・ソ>ヒーローインタビューを終え仲良く引き揚げるオリックス・宮城(左)と紅林(撮影・奥 調)
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 オリックスの20歳コンビが“天敵”攻略に導いた。投げては宮城が7回1/3を2失点で6勝目、打っては紅林が決勝2号ソロ。17年7月からオリックス戦9連勝だった石川を粉砕。19年ドラフト1、2位入団の2人はお立ち台で並び、同級生らしい掛け合いで喜んだ。

 宮城 「クレ(紅林)は僕が投げる時は併殺が多くて“それ(凡退)だけは…”と(決勝弾の場面を)見ていました」

 紅林 「そこ(宮城を援護すること)は意識しません!」

 2人でイジり合って振り返ったのは、1―1で迎えた7回の攻撃だ。先頭・紅林は石川の高めに浮いたカットボールを見逃さなかった。「試合前のミーティングで、“甘い球をガンガン打ちにいけ”と」。左翼席へ架けた一発は4月26日以来、自身2カ月ぶりのアーチ。先発9度を含む16度目の京セラドームのマウンドで右腕に初めて土をつけた。宮城にハイタッチを避けられて苦笑いも、「僕らも苦手意識があったと思うので、そういう投手から打てたことはよかった」と振り返った。

 大阪・舞洲の選手寮では互いに部屋を行き来し、野球談議を繰り返すなど競い合ってきた。験担ぎも“ニコイチ”。これまで宮城の登板日は、紅林が運転する車で京セラドームまで送迎していた。だが、この日は「僕の車で来ていたけど勝てなくて、“流れを変えよう”と、きょう宮城の車で来たら勝てた。次も、そうします…」と紅林。次代を担う投打の2人に、新たなルーティンが生まれた。

 2軍監督時代から手塩にかけて育てた2人の躍動に、中嶋監督もご満悦。「(紅林は)振っていく選手なのに何を血迷ったか当てにいく最低の打撃でしたけど、やっと思い切って振れるようになってきた。(宮城は)ボールに力もあったし、安心して見ていられた」と目を細めた。(湯澤 涼)

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2022年6月22日のニュース