中日・三ツ俣、延長10回代打サヨナラ打!「ヒットになって良かった」ヤクルトの連勝8で止めた

[ 2022年6月22日 04:45 ]

セ・リーグ   中日2ー1ヤクルト ( 2022年6月21日    バンテリンD )

<中・ヤ>10回、代打・三ツ俣はサヨナラ適時打を放ち立浪監督(左)と抱擁して喜ぶ(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 1―1の10回2死満塁。中日の代打の三ツ俣が、田口の内角146キロを左前に運び、今季両リーグ最多となる5度目のサヨナラ勝ち。ヒーローはチームメートにもみくちゃにされ、水をかけられてビショビショのまま、お立ち台に立った。

 「誰かがアクエリアスをかけたので、今はアクエリくさいですけど、ヒットになって良かったです」

 まさかヒーローインタビューを受けることになるとは本人も思っていなかっただろう。相手先発・小川の前に打線が沈黙。ようやく0―1の8回無死一、三塁、溝脇の二ゴロ併殺打の間に追いつき、今季6度目の延長戦へ。京田に対して左腕・田口が投入されなかったら、代打もなかったかもしれない。

 打席に向かう前に立浪監督から「真っすぐかスライダーか、腹をくくっていけ」と指示されたが、初球スライダー、2球目ストレートを、どちらも見逃してしまった。「2球で追い込まれた時は頭が真っ白になってしまいました…」。それでも2時間59分のうち最後の3分だけに登場した男が、一番の主役を勝ち取った。

 ヤクルトの連勝を8で止めた。パ全球団に勝ち越して交流戦に優勝し、セの他球団が軒並み負け越している首位チームに、中日はこれで6勝3敗。リーグで唯一、3つも勝ち越している。不思議なチームであり、不気味に思われるチームだ。 (畑野 理之)

○…中日の今季5度のサヨナラ勝ちは、ヤクルトの4度を抑える両リーグ最多。そのうち4度は延長サヨナラで、延長戦も6試合で5勝1敗の好成績だ。この日は代打の三ツ俣がプロ初のサヨナラ打。中日打者の代打サヨナラ打は、18年6月29日巨人戦で9回に福田が打って以来だが、延長戦となると15年4月5日広島戦で12回に小笠原道大が打って以来7年ぶり。

続きを表示

2022年6月22日のニュース