トロピカナフィールドの産物 スタットキャスト史上、最も遅い打球速度137キロのホームラン

[ 2022年6月22日 11:23 ]

レイズのハロルド・ラミレス(AP)
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 レイズのハロルド・ラミレス(27)が21日(日本時間22日)本拠地・トロピカナフィールドでのヤンキース戦に「3番・DH」で出場。初回、ヤ軍先発左腕コルテスの90マイルの内角カッターに詰まりながらフルスイングで打球を運び、ボールはレフトのポール際の低いフェンスをかろうじて越え、今季3号本塁打となった。

 地元TVは実況中継で「マジェスティックな(堂々たる)本塁打とは呼べませんが、辛うじて塀を越えました」とアナウンスしている。飛距離は323フィート(約98・5メートル)で、打球角度33度、打球速度85・4マイル(約137・4キロ)だった。スタットキャストが計測してきた2015年以降、フェンスを越えたホームランでは最も遅いスピードのホームランとなった。MLB公式サイトが報じた。

 データによると、角度33度、速度85・4マイルの打球から期待される打率は・030で、ほとんどヒットにはならない。外野のウォーニングトラックにも届かず、たいていは外野フライ、まれに三塁打や二塁打になっていた。ホームランになるのは30球場でトロピカナフィールドだけで、しかもレフトポール際だけだ。レイズがそこだけフェンスを低くしたのは、かつての名左翼手カール・クロフォードがホームランを奪い取るシーンを増やそうと意図したから。クロフォードは02年から10年までレイズに所属。岩村明憲とも3シーズン一緒にプレーした。

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2022年6月22日のニュース