阪神・西勇 コイキラーまさか…「自分で考えて練習を組んできた」調整バッチリも、5回5失点KO

[ 2022年6月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3ー5広島 ( 2022年6月21日    マツダ )

<広・神>5回、適時打を浴び下を向く阪神・西勇(撮影・平嶋 理子)
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 交流戦を防御率0・47で終えた好調の阪神の西勇をもってしても、広島戦の連敗を止められなかった。今季最多タイの5失点で5回ノックアウトを食らった。昨季まで12勝5敗を誇った「コイ・キラー」が、今季は3戦2敗だ。

 「(状態は)悪くなかったと思うけどね。せめて2点で粘ってくれていたら」

 矢野監督は、1点劣勢で迎えた5回を悔やんだ。2死二、三塁で、初回に安打を打たれていた好調の野間と勝負し、浮いたシュートを左前に運ばれた。三塁走者が生還し、2点目を奪われた。ここで止めていれば指揮官の許容範囲で収まったが、この日ばかりは、一度狂ったベテランの歯車が元に戻らなかった。続く宇草に2点打、菊池涼に適時二塁打を浴び、さらに3点を失った。

 雨が強く、マウンドを気にして投げた初回こそ1点を失ったものの、2回以降はシュートとスライダーを左右に投げ分け、3イニング連続で3者凡退に打ち取っていた。いつもの頼もしさが戻った直後の5回に、まさかの急変。打線が終盤に反撃しただけに、この4失点はあまりに痛かった。

 交流戦後の試合がない期間があった関係で、中13日での登板になった。2軍で調整し「長く空いた分、自分で考えて練習を組んできたので、パフォーマンスが悪い方にいっている感覚はない」と好調を自認しながら登板した。しかし、結果に表れず5敗目(4勝)。試合をつくることにたけた右腕で勝てなかったのは、チームにとっても誤算だ。(倉世古 洋平)

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2022年6月22日のニュース