DeNA・神里、19日阪神戦に続き途中出場でV打「試合に出なくても気分的には軽い感じで」

[ 2022年6月22日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3-1巨人 ( 2022年6月21日    東京D )

<巨・D>8回、勝ち越し2点適時打を放つ神里(撮影・河野 光希)
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 160キロの剛速球攻略へ。DeNA・神里の考えはシンプルだった。「タイミングを早く取る。(球が速いと)感じないように。いつでも打てる、という準備を心がける。後で映像で見て160キロだったのかと思った」

 イメージを完璧に実践した。1―1の8回2死満塁。7回代走から途中出場の神里が、初打席で1ボール2ストライクからビエイラの160キロの直球を捉え、決勝の2点左翼線打。クールな男が塁上で感情を出し、三塁ベンチへ拳を向けた。

 神里ってる!そんな声が聞こえてきそうな勢いだ。リーグ戦再開の17日阪神戦で、13試合ぶりの先発出場。交流戦防御率0・00だった青柳から6回に右中間3ランした。途中出場の19日の同戦は同点の8回1死一、二塁で、湯浅から決勝の中越え三塁打し、開幕から日曜日9連敗のブラックサンデーを止めた。

 外野争いは佐野、桑原、蝦名、右太腿肉離れから復帰した楠本と多士済々。右肘手術で2軍調整中のオースティンも、球宴前には復帰を見込む。その中で、5年目の28歳が存在感を発揮。この日は左小脳梗塞から回復した石井野手総合コーチが球場を訪れ、何度も打撃指導を仰いだ師に元気な姿を見せられた。

 2連勝のチームは依然として最下位ではあるが、3位広島とはわずか1ゲーム差。上位進出へ勢いづく勝利に神里は言った。「試合に出なくても気分的には軽い感じで。考え過ぎず自分を信じて。打てなくてもしようがないと、そんな感じがいい結果につながっている」。力感を感じさせないイケメンの無欲さが、勝利の女神を引き寄せ始めた。(大木 穂高)

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2022年6月22日のニュース