ヤクルト“スミ1”勝利し首位肉薄 小川が8回途中無失点で8勝目 チーム一丸で阪神打線を完封

[ 2021年9月15日 20:51 ]

セ・リーグ   ヤクルト1ー0阪神 ( 2021年9月15日    神宮 )

<ヤ・神>初回2死三塁、マルテから三振を奪うヤクルト先発・小川(撮影・村上 大輔)
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 2位・ヤクルトは15日、本拠で首位・阪神を1―0で下し、4試合ぶりの勝利。首位とのゲーム差を2・5に縮めた。先発の小川泰弘投手(31)は7回2/3を6安打無失点で8勝目。8回2死満塁のピンチで清水昇投手(24)が好リリーフを見せ無失点。初回に挙げた1点をチーム一丸で最後まで守り切った。

 打線は初回、2死三塁から村上が詰まりながらも左前適時打を放ち1点を先制。5回には1死二、三塁から小川の場面でスクイズを狙うも捕手へのフライとなってしまいダブルプレー。なかなか追加点が生まれない展開となった。

 先発の小川は初回から4回まで毎回先頭打者を出しながらも無失点。粘りの投球でスコアボードにゼロを並べると、5回にはこの日初めての3者凡退。自らミスで試合の流れが変わりそうな6回も先頭の近本に右前打を許すと、中野の犠打などで2死二塁からマルテ、大山に連続四球。満塁のピンチを迎えると、すかさず三塁から村上が小川へ声掛け。すると小川はサンズを左飛に打ち取り、この試合最大のピンチを切り抜けた。

 0―1のまま迎えた7回の攻撃。2死二塁で小川に代打を送らず3度目の打席へ。小川は阪神の2番手・小川の投じた4球目のカットボールに食らい付き、一塁まで全力疾走で内野安打を獲得。ベンチが盛り上がりを見せ、2死一、三塁となって塩見が9球粘る気迫を見せたが空振り三振。またしても追加点とはならなかった。

 8回もマウンドに上がった小川は、この日3安打を許していた近本を中飛に打ち取るも2死から糸原に中前打を浴びると、代走の植田に二盗を許しマルテを申告敬遠。続く大山は四球を与え満塁としたところで降板。しかし、このピンチに2番手・清水がサンズを空振り三振に打ち取り無失点で渾身のガッツポーズが飛び出した。

 9回は前夜3失点の守護神マクガフが阪神打線にリベンジ成功。3者凡退に封じ20セーブ目を挙げた。また、最年少での100号に王手をかけた村上は3打数1安打1打点と記録達成とはならなかったが、貴重な打点を挙げ勝利に貢献した。

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