DeNA・牧が新人王前進V弾 巨人・山口の危険球直後の初球 17発中6発“危険な球”狙い撃ち

[ 2021年9月15日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3- 2巨人 ( 2021年9月14日    東京D )

<巨・D>7回、2ランを放ちベースを回る牧(撮影・島崎忠彦)
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 目の前で想定外の事態が起きてもDeNA・牧のスタンスはぶれない。初球狙い。「データ班の方も誰が来るか予想してくれた。球種のイメージもできた。初球の変化球も頭にあったので積極的にいけました」。バットから放たれた決勝17号は左翼席で弾んだ。

 1―1の7回に1死で巨人の先発・山口が前打者のソトに頭部死球を与え危険球で退場した。緊急登板したのは田中豊だった。その代わりばなの初球。140キロの甘いカットボールに反応した。「打った瞬間、本塁打だと思った」と自画自賛した。

 三浦監督も「自分の間合いを持って一振りで決められる勝負強さ。さすがです」と評価する初球打ち。通算17発中、初球弾6発はカウント別では最も多い。初球安打は47打数19安打で打率・404とはね上がる。「(初球の)意識は強くないが、いい準備で打席に入っているので初球からいける」と胸を張る。この日、田中豊は初球までに一塁に2度もけん制を入れたが、集中力を持続。この落ち着きも牧が新人離れしていることを証明する。

 2分けを挟んだ同戦の連勝は6まで伸びた。負けていれば自力CS進出の可能性が消滅する窮地で存在を輝かせた牧は「本塁打を意識すると打てなくなるけど、(打)率は残したいです。でもせっかくなら20本も狙いたいです」と力を込める。
 打率・277、17本塁打、54打点の堂々たる成績で阪神・佐藤輝、広島・栗林らとの新人王争いでも存在感は抜群。何より相手投手にとって牧への初球は、どんなコース、球種でも「危険球」だ。(大木 穂高)

 《初球スイング率はセ・リーグ3位》打者の積極性を示す指標が、初球スイング率。牧(De)は36.1%で、オスナ(ヤ)の42.0%、佐藤輝(神)の37.8%に次いでセ・リーグ3位だ。新人王を争う2人はともに初球から果敢にバットを振っていくタイプだが、佐藤輝が151スイング中、空振りが61(初球空振り率40.4%)と多いのに対し、牧は141スイングで空振りは33(同23.4%)とコンタクトする確率が高い。 

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