中畑清氏 9回3球三振の岡本和に「悔しさを見せろ」

[ 2021年9月14日 22:11 ]

セ・リーグ   巨人2―3DeNA ( 2021年9月14日    東京D )

<巨・D>初回1死一、三塁、岡本和は遊ゴロ併殺に倒れる (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 打てなくても淡々としている。悔しい素振りも見せない。1点を追う9回、先頭打者として3球三振に終わった巨人・岡本和。淡々とベンチに帰る姿がショックだった。

 現役時代、私がまだ控えだったときだ。あの世界の王さんがチャンスで凡退してベンチに戻ってくると長嶋監督に「すみません」と謝っていた。4番としてそれほど責任を持って、チームのために戦っている。凄い人だなと思った。足下にも及ばないけど、私も巨人第45代4番として数え切れないほど謝ったし、第48代の原監督もそうしていた。

 36本塁打、98打点で目下リーグ2冠の岡本和。押しも押されぬ巨人の4番だ。初回の遊ゴロ併殺打は150キロ超のシンカーを4球続けられ、強く打ち返そうとした結果。仕方ない。一発を狙った9回はいいところにスライダーを落とされた。これも仕方ない。残念なのはその後の表情と振る舞い。他の選手に伝わるってことを、そろそろ学んでほしい。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2021年9月14日のニュース