広島・森下 次こそ勝つ! 自己タイ4戦白星なし 前回4失点「次取り返せ」指揮官の期待に応える

[ 2021年9月14日 05:30 ]

五輪後の初勝利を目指し練習する広島・森下(撮影・奥 調)
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 広島・森下暢仁投手(24)は13日、自己最長に並ぶ4試合連続白星なしからの脱出を誓った。きょう14日の中日戦(バンテリンドーム)での先発を前に、マツダスタジアムでの投手練習に参加。6回途中で9安打4失点した7日の中日戦後に佐々岡監督から伝えられた「次、取り返せ」を体現し、チームの連敗もストップする。

 前回の登板後、森下は佐々岡監督から「次、取り返せ」と声をかけられた。監督の期待に応えるためにも、2週連続での中日戦はこれ以上ない舞台だろう。5試合ぶりとなる白星への思いは、最高潮にまで高まっている。

 「勝ちたい気持ちは強い。自分の仕事をしていれば勝ちは付いてくる。チームが勝つために、自分の仕事をするだけと心がけてやっていきたいです」

 課題も収穫も前回登板の中にあった。まずは反省点。4失点した前回7日の中日戦では、プロ入り後初めて押し出し四球を与えるなど、5回2/3で102球を数えた。「考えすぎているところが大きいと思う。粘られてカウントを悪くしての四球が続いている。そこを投げ負けないようにテンポに乗っていけたらいい」。勝利を願う慎重さが微妙な制球を狂わせていたのだ。

 白星への思いは、わずかなズレにもつながっていた。永川投手コーチが分析する。「力んだときによりいい球がいくのに、ここ2試合はより悪い球になっている。その部分のフォームの修正は必要」。今季の得点圏被打率は・173(75打数13安打)で、規定投球回数に到達する投手ではリーグ2位を誇る。本来の勝負強さを発揮すべく、ギアを上げても乱れない投球フォームの見直しを図った。

 収穫は前回の立ち上がりにある。3回までは完全投球。力感のない投球フォームで球威、制球力ともに抜群だった。同コーチも「3回までは上半身が力むことなく投げていて、本人もあの感じは良かったと(言っていた)」と振り返る。展開に関係なく、力みを制御できるかがポイントの一つになるだろう。

 「やっていることはあまり間違っていない。マウンドに立ったらそこまで考えずに、一人一人しっかり投げていこうという気持ちでやっていきたい」

 課題は修正され、手応えもある。5試合ぶりの白星に着々と近づいていることは間違いない。(河合 洋介)

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