九大初のプロへ 芦谷は不退転の決意「大学院進学も就活もしない」 1回無失点でアピール

[ 2021年9月14日 05:30 ]

九州六大学野球   九大0-2福岡大 ( 2021年9月12日 )

<福岡大・九大>九大史上初めてプロ志望届を提出した芦谷は8回に救援し三者凡退でアピール
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 新型コロナウイルス感染拡大のため、当初予定より2週遅れて開幕した。九大は大学史上初めてプロ志望届を提出した左腕、芦谷汰貴(4年)が福岡大戦に救援登板。1回を3者凡退に取りアピールした。

 九大初のプロ志望左腕が躍動した。「“ダメ元”でもいい。周囲から“変わってる”と言われるけど入学からずっと気持ちはプロ一筋です」。芦谷の熱い思いがほとばしった。

 8回に救援のマウンドに上がり、3季連続Vを狙う福岡大を3者凡退。外野に打球を打たせず「持てる力はみんな出せた。気合も入った」と胸を張った。

 広島・修道高から“一浪”して九大工学部エネルギー科学科に進み、1年からリーグ戦に出場した。3年秋は九国大、福岡大戦で勝ち星を挙げた。だが今春は左肘を痛め、3試合0勝1敗に終わった。大学通算2勝と実績はわずかだが芦谷は前だけを向く。「直球も、スライダーの切れも戻った。今の自分を出せれば(プロで)いけると思う」。この日は最速143キロを記録し、猛アピールだ。

 「大学院進学も就活もしない。両親も認めてくれている。NPBはもちろん育成、独立リーグもOK」。プロ球団からの調査書は届いていないが、九大初のプロ選手を目指し10・11のドラフト会議を待つつもりだ。 (中島 泉)

 ◇芦谷 汰貴(あしたに・たいき)1998年(平10)8月4日生まれ、広島県出身の23歳。修道高3年夏の県大会は宮島工に1回戦で敗退。1年間の浪人生活を経て九大へ進み九州六大学通算2勝。1メートル74、80キロ。左投げ左打ち。

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