巨人・長嶋終身名誉監督が中田の東京D特大弾予言 駆けつけ40分 打撃マンツーマン指導

[ 2021年9月14日 05:30 ]

巨人の長嶋終身名誉監督に指導を受ける中田
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 中田よ、はい上がれ――。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(85)が13日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、休日返上で練習した中田翔内野手(32)を直接指導した。打撃不振で2軍調整中の主砲の腰に左手で触れ、身ぶり手ぶりを交えながら同部位を強く回す意識と構えを助言。約40分に及んだマンツーマン指導後、東京ドームでの特大本塁打を予言した。

 11日に2軍降格した中田の1軍再登録は21日以降に可能。長嶋氏は太鼓判を押した。「きっと近いうちに東京ドームで中田選手の特大ホームランが見られると思うよ」。中田にとって直近の東京ドームでの試合は24日からの対阪神3連戦。ミスターには3ゲーム差で追う首位相手に逆転優勝へのアーチ、が見えている。

 8月に日本ハムから無償トレードで加入。移籍後は16試合で打率・150、1本塁打、2打点と苦しんだ。この日広島から帰京した原監督は「普通だったらもうちょっと打たなきゃ困るよ」とする。速球に差し込まれ、変化球に体勢を崩される点を指摘し、2軍降格時は本人に「もう一回体をつくり直してこよう」と伝えたという。

 低空飛行の中田を叱咤(しった)するべく、長嶋氏が直接指導に乗り出した。鬼気迫る表情で中田の前に立ち、スイングに視線を送る。室内練習場に声が響く。前のめりで、左手は強く握りしめた。

 打撃フォームは2点。「しっかりと良い姿勢で構えることと、腰を強く回す意識を伝えました」。触れられた若手が大成するという伝説の「ミスタータッチ」。軸を残し腰で回転して打つ意識付けのため、その左手で腰に触れる場面もあった。

 12日に広島に2―1で勝利し連敗を6で止めたが、勝利のなかった9試合は平均3得点。指揮官は「主力が“ガーン、ガーン”打ったわけじゃない。結果は勝てたけど内情はもっと中心選手がやらないと」と打線への危機感を募らせる。打率3割超えは一人もいない。丸には「守備固めで使われてるようじゃ話にならない。シーズン終わっちゃうぜ」と奮起を促した。

 それだけに、中田も最終盤で貴重な戦力になる。長嶋氏は「結果が出ていない姿を心配して駆けつけたが、心配いらないね」と語り、中田は「僕のために時間をつくっていただき感謝の気持ちでいっぱいです。結果で恩返しができるように今後も継続して精進してまいります」と覚悟を口にした。(神田 佑)

 《長嶋氏と中田 激励受け移籍1号》長嶋氏は、中田が「5番・一塁」で移籍後初スタメン出場した8月22日DeNA戦(東京ドーム)を観戦。試合前に中田を激励して握手すると7回、左越えに移籍初安打となる2ランを放った。3点ビハインドから引き分けを呼び込み、長嶋氏は「あの場面で完璧な一発を打てるのはさすが。真の強打者」とコメントした。

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