巨人・山口 好投一転、危険球退場で7試合ぶり白星ならず 急きょリリーフ田中豊は初球2ラン被弾

[ 2021年9月14日 19:42 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2021年9月14日    東京D )

<巨・D>7回1死、ソトへの頭部への死球で退場となり、肩を落とす山口(撮影・吉田 剛)
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 巨人の山口俊投手(34)が2016年まで在籍した古巣・DeNA戦(東京D)に先発登板。6回まで3安打1失点と好投したが、まさかの危険球退場で7回途中に降板し、7月7日の中日戦(東京D)以来7試合&69日ぶりとなる今季3勝目はならなかった。

 白星から遠ざかっている6試合中4試合で初回に失点と立ち上がりが課題の山口はこの日も初回に1番・桑原に2球目を右中間二塁打され、いきなり無死二塁のピンチ。2番・柴田は右翼線へのファウルでヒヤリとさせられる場面もあったがフォークで一ゴロに打ち取って1死三塁とすると、3番・佐野もフォークで一ゴロに仕留めて三走を釘付け。4番・オースティンもフォークで三ゴロに打ち取り、初回を無失点で発進した。

 すると、山口は味方の好守にも助けられながら2回以降も好投を続け、5回まで2安打無失点。味方打線は4回に中島の遊ゴロで1点先制し、山口は勝利投手の権利を得た。だが6回、先頭の桑原に初球の真ん中高めスライダーを左中間スタンドに運ばれ同点。1―1で迎えた7回には、先頭・宮崎を見逃し三振に仕留めた後、ソトへの初球が頭部死球となって危険球退場となった。

 これで山口は勝利投手の可能性が消滅。急きょここで登板した2番手右腕・田中豊は牧に初球の真ん中カットボールを左中間スタンド中段に叩き込まれて勝ち越しを許し、山口の失点は2となった。

 投球内容は6回1/3で打者24人に対して84球を投げ、3安打2失点。7三振を奪い、与えた四死球は2つだった。

 山口は後半戦初登板となった8月13日の中日戦(東京D)で6回まで1安打零封も7回に2失点で逆転を許して降板。同20日のDeNA戦(東京D)は4回まで2安打零封も5回に3失点で逆転を許し、同27日の中日戦(バンテリンD)では2回4失点(自責3)でKOされた。月が変わった9月は2日のヤクルト戦(京セラD)で7回2安打1失点と好投も打線の援護に恵まれず。前回登板した8日のDeNA戦(横浜)は初回に2失点し、5回7安打4失点で4敗目を喫していた。

 巨人は阪神、ヤクルトとの三つ巴でし烈な優勝争い中。首位・阪神に最大8ゲーム差をつけられながら8月29日に150日ぶり首位へ浮上したが、9月4日に再び2位へ後退、10日には6月24日以来78日ぶりの3位に転落した。だが、12日に2年ぶりの6連敗をストップ。試合がなかった13日にヤクルトが敗れたため2位に再浮上している。

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