楽天・松井 復帰メド立たず…絶対的守護神不在、投手一丸で乗り越える

[ 2021年9月14日 05:30 ]

復帰の見通しが立たない楽天・松井
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 楽天の石井監督は、右太腿を痛めて離脱している守護神・松井が、レギュラーシーズン中に戦列に復帰するのは厳しいという見通しを明かした。

 「シーズンで帰って来られる保証はない。こちらもそれを望んでいない。まだ(投げられる)めどは立っていないけど、しょうがない」と説明した。リーグ2位の24セーブ、防御率0・63と抜群の安定感を誇っていた松井が出場選手登録を外れたのは8月26日。復帰まで早くても1カ月は要すると見込まれていた。だが、指揮官は「無理して投げても、またやってしまうかもしれないので、突貫工事でやってほしくない」との考えを示した。

 チームは首位と5ゲーム差の3位。逆転優勝へ、投手陣が一丸となってクローザー不在の苦境を乗り越えるしかない。開幕前、石井監督は「いろんな想定外のことが起きる。どうやって対応していくか。戦いながら成長していくチームだと思う」と語っていた。今はまさに想定外の状況で、チーム力を底上げするチャンスでもある。残り32試合。宋家豪(ソンチャーホウ)、酒居、安楽を中心に、ブルペン陣が総力を挙げてカバーしていく方針に変わりなし。

 先発陣も救援陣の負担を少しでも減らそうという気概でマウンドに上がっている。松井が離脱した直後、兄貴分の田中将は言った。「自分たちがどれだけやれるのかを見せるチャンス。みんなでカバーしていくことが大事」。試練を力に変えることが求められている。(重光 晋太郎)

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