松商学園・足立監督 出場辞退の東北学院に対し「心中察するに余りある」 2回戦で対戦予定も

[ 2021年8月17日 20:03 ]

松商学園の足立修監督
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 全国高校野球選手権大会本部は17日、新型コロナウイルスのPCR検査で部員1人が陽性と判定され、計4人が濃厚接触者と判断されていた東北学院(宮城)の出場辞退を発表した。

 第8日の2回戦で東北学院との対戦が予定されていた松商学園の足立修監督(57)は、辞退の一報を受け「びっくりしました。当事者じゃない僕が言うのは失礼かもしれませんけど、本当に相手の選手、監督、関係者の方、保護者の方には心中察するに余りあるというか、そういう思いです。同じ思いをして今まで練習積み重ねて、甲子園目指してきた過程は全ての高校が同じ。『さあこれから』と戦う中で、責任を持ってやってきた中で、起きてしまったこと。選手や監督を思うと心中察するに余りあると思 います」とコメントした。

 さらに「今までがあって甲子園がある過程の中。そこを思うと、胸の内は察しても察しきれない部分があると思う。お互いが全力をつくして試合をするのがベストだと思っていた。我々に何か、東北学院さんへの思いがあると思う。それはしっかりと私たちが全力尽くすことが、同じ仲間として当然のことだろうなと。高校野球でここまでたどりついた仲間ですから。軽々しくは言えないですが、今の心境は想像がつかないほどのことが高校生、指導者の中にあると思います。同じ仲間として舞台に立てなかった思いを言葉だけにするのではだめだと思う。甲子園大会に全力で歩むことが、私たちにせめてできることなのだろうなと思います」とおもんばかった。

 また、この日は新型コロナウイルスに選手ら5人が陽性と判定されていた宮崎商も出場辞退をしており、選手もショックを受けるのでは?という問いに対しては「同じ歩みをしてきた仲間。 選手には、ちゃんとやらないといけないよと言いたい。東北学院さんの思いも背負って、その思いを考えながらプレーしないといけないよ、と話したい」とした。

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2021年8月17日のニュース