日本ハム・中田 放出の可能性をシーズン中に監督が言及するという「重さ」

[ 2021年8月17日 05:32 ]

4日のエキシビションマッチに出場した中田。試合前に同僚に暴力行為をしていた
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 【記者の目】シーズン途中に監督が、一選手の退団する可能性まで言及した。栗山監督の発言は非常に重く、中田の行為はそれほどの愚行といえる。

 昨季打点王を獲得した中田だが、今季は極度の打撃不振でチームも最下位に低迷。栗山監督は中田が4月に空振り三振に倒れた際にベンチ内でバットを叩き折り、転倒して右目を腫らして途中交代した事件が起きてから何度も一人の人間として、チームを引っ張る4番として態度を改めるように説いてきた。

 今回、そんな栗山監督の親心は裏切られた。過去に問題行動を起こしても、メディアに対しては厳しいコメントは避けてきた指揮官もかばいきることができなかった。この日も「反省をして前に進めてやらなければいけない。甘いかな…」と自問自答する場面も。苦悩の大きさを物語っていた

 球団としては23年の新球場開場を控えた大事な時期で、ファンに愛想を尽かされるリスクを承知で看板選手の不祥事を発表。ファンを裏切る行為は誰であっても許さない――。そんな意思表示に感じる。(日本ハム担当・東尾 洋樹)

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2021年8月17日のニュース