東北学院が出場辞退 宮崎商に続き2校目 愛工大名電に“歴史的1勝”後に部員1人がコロナ陽性

[ 2021年8月17日 19:58 ]

11日、甲子園で愛工大名電を破り、喜ぶ東北学院ナイン(撮影・坂田 高浩)
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 全国高校野球選手権大会本部は17日、新型コロナウイルスのPCR検査で部員1人が陽性と判定され、計4人が濃厚接触者と判断されていた東北学院(宮城)の2回戦以降の出場辞退を発表した。東北学院は第8日の2回戦で松商学園(長野)戦が予定されていたが、松商学園が不戦勝となり、東北学院は不戦敗となる。

 東北学院は11日の1回戦で愛工大名電(愛知)に5―3で初出場初勝利を収めた。その後、12日の検査では全員陰性だった。しかし、部員の1人が13日に発熱したため同日夜、14日朝の検査を受け陽性が確認された。他の部員は14日朝の検査で全員陰性だったが、15日に部員3人と大会関係者1人の計4人が濃厚接触者と保健所に判断されていた。

 また、この日、大会本部は宮崎商が大会史上初の参加辞退を発表した。宮崎商は部員1人が14日夕方に発熱し、15日に病院でPCR検査を受け、陽性だったと発表していた。その後、16日になって他の部員ら5人の陽性も確認され、この日の17日朝には新たに7人の感染が判明し、陽性者は計13人、保健所から濃厚接触者が8人と判定されている。宮崎商は19日に初戦の智弁和歌山戦が予定されていた。

 日本高野連の八田英二会長は「代表校2校が辞退することになり、主催者として大変残念です」とした。

 ▽今夏の甲子園新型コロナウイルス関連規定 代表校から感染者が出た場合は緊急対策本部で対応を協議し、集団感染でない場合は参加を差し止めないことが確認されている。集団感染と判断され、出場できなくなった場合も代表校の差し替えはしない。代表校は開幕前、初戦勝利後、準々決勝勝利後の3回、PCR検査を受けることになっている。

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2021年8月17日のニュース