大谷が1番打!6試合目で“リードオフ・サイクル”達成 MVP大本命もオッズ1.1倍に

[ 2021年8月17日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3-1アストロズ ( 2021年8月15日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>初回無死、大谷は一内野安打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が15日(日本時間16日)、アストロズ戦で2安打を放って6試合連続安打。初回に一塁内野安打を放ち、1番に起用された6試合で「リードオフサイクル」を達成した。後半戦は開幕から不振が続いていたが、1番で復調の兆し。依然として39本塁打は両リーグ最多で、大手ブックメーカーのMVP予想オッズでもトップを独走している。

 出塁し、得点のチャンスをつくる。1番、すなわち「リードオフマン」としても大谷は一流の才能を発揮する。初回に右腕マクラーズから一塁内野安打をもぎ取り、5回は中前打。1番で出場した最近6試合は全て安打を放ち、2試合連続のマルチ安打となった。
 今季は2番が定位置だった。だが主砲トラウトが5月に離脱後はマークが厳しくなり、55四球はチーム最多。「勝負をしてもらえない」と嘆いていたジョー・マドン監督は相手が勝負を避けにくくするため、10日から1番に据えた。これで流れが変わる。ここまでの6試合は打率・348、2本塁打、4打点。相手も初回先頭で出塁させると盗塁も含めて大量失点につながる可能性もあり、勝負を挑んでいる。

 大谷も「より積極的にいける」と1番に前向きだ。特に期待される1打席目は10日のブルージェイズ戦で右翼線三塁打を放ち、12日の同戦で左中間二塁打。14日のアストロズ戦は先頭弾で、この日の同戦で一塁内野安打を放った。これで1打席目に限れば6試合でサイクル安打を達成。球団公式ラジオでリポーターを務めるトレント・ラッシュ氏は自身のツイッターで「“リードオフ・サイクル”達成だ」と自身の造語で伝えた。

 周囲は二刀流での活躍に過熱。英国の大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」が開幕前に設定した大谷のア・リーグMVP獲得オッズは30倍だったが、15日時点では1・1倍の1位だ。本塁打と打点を争う2位・ゲレロ(ブルージェイズ)の7・5倍を引き離し大本命として期待される。

 8勝目を狙う次回先発は18日(同19日午前8時10分開始)のタイガース戦に決定。前回登板と同様に「1番」で出場すれば、打撃はもちろん17盗塁を記録する足でも自身を援護できそうだ。

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