19日DeNA戦先発の阪神・藤浪 ローテ枠獲得へ“ラストチャンス”快投誓う!調整中ガンケルに負けない

[ 2021年8月17日 05:30 ]

<阪神練習>キャッチミスで左手がしびれ、顔をしかめる藤浪(撮影・北條 貴史)
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 ラストとなるかもしれないチャンスは、絶対にモノにする。阪神の藤浪晋太郎投手(27)が19日DeNA戦に先発。ローテーションの枠を争うガンケルの復帰が迫る中、本職での力投を誓った。

 「先発をさせていただけることになったので、しっかりいい投球をして、また藤浪を先発で使いたいなと思ってもらえるように頑張りたいですし、何より勝ちに貢献できるように頑張ります」

 今季は自身初の開幕投手を務めたが、4月23日のDeNA戦で4回0/3を2安打4失点、7四死球と炎上。翌24日に登録抹消され、6月4日に中継ぎ要員として復帰していた。ただ、矢野監督は中継ぎでの投球内容や、ポテンシャルの高さ、現状の投手陣のバランスを考慮し、後半戦から先発に戻すことを決断。五輪中断期間を利用して準備させていた。

 エキシビションマッチでは3度の先発で、計13回を6失点。猛アピールとはいかず、他の候補とてんびんにかけられることになった。ただ、最終登板の10日楽天戦では、5回4安打2失点という結果以上に変化球の精度など投球内容が上々。それを受け、もう一人の有力候補だったガンケルの昇格を急がせない方針となった。

 「状態がいいので、それを継続しながら、決め球などの細かい部分を求めて調整してきました」

 福原投手コーチからは「自分の投球を心がけて、攻めていってほしい」と期待された。ガンケルについては1度、2軍戦で調整登板してから昇格させる見通し。藤浪自身も、今季初の東京ドームで結果が出せなければ、中継ぎ再転向や2軍落ちの可能性もあることは分かっている。

 「DeNAは強力打線。ソロホームランはまだ仕方ないと割り切って、走者をためての一発だけは意識して投げていきたい」

 大阪桐蔭で12年に甲子園春夏連覇。優勝が似合う右腕が、勝負の後半戦で本領発揮を狙う。(山添 晴治)

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2021年8月17日のニュース