「全部勝つ」「全てでタイトル争い」 広島・森下が巻き返し宣言!侍ジャパンの快投、今度はカープで!

[ 2021年8月17日 05:30 ]

変化球の握りを話し合う森下(左)と大瀬良
Photo By 代表撮影

 広島は17日から中日3連戦(バンテリンドーム)。初戦の先発を託されるのは森下暢仁投手(23)だ。東京五輪での活躍が記憶に新しい。先発で2勝を挙げ、金メダル獲得に大きく貢献した侍戦士。後半戦に向けても「投げる試合は全部勝つつもり。全て(の項目)でタイトル争いができるように」と力強かった。

 森下は16日、玉村らとともに敵地バンテリンドームで最終調整に汗を流した。東京五輪からの復帰登板。心身の疲労が懸念されるが「投げた後はあったけど、日がたつにつれてちゃんと調整できている。いつも通りです」と気丈に語った。

 実際、五輪での活躍は特筆ものだった。7月31日、オープニングラウンドのメキシコ戦で5回を5安打2失点に抑えると、8月7日の決勝・米国戦でも5回を3安打零封。大会を通して2勝をマークし、金メダル獲得の原動力になった。

 「(侍ジャパンは)すごい投手ばかり。トレーニング法や気持ちの持ち方など、いろいろ勉強になりました」

 侍ジャパンで抑えを務めた栗林と同様に、印象に残る具体例として挙げたのはソフトバンク・千賀の教えだ。「野球生活は今だけではない。先のことを考えてトレーニングを積み重ねていった方がいい…と」。心に染み入る言葉、助言だった。

 前半戦は登板13試合で6勝4敗、防御率2・29。チーム内に感染が広がった影響で新型コロナウイルスの濃厚接触者に認定されるなど、難しい調整を強いられる中で「悪いながらも、何とか抑えられたかな…という感じです」と振り返る。

 「前半戦は思うような結果を残せなかったので、投げる試合は全て勝つつもりで臨みます。全てでタイトル争いができるように」

 より一層の飛躍と貢献を誓う後半戦。「悪いながらも」と言いつつ、防御率は堂々のリーグ2位。勝利数もトップと3勝差で、この先の投球次第では最高勝率だって狙えそう。いや、森下の実力を考えれば登板試合全勝ですら可能だろう。

 「まずは2ケタ勝利を挙げ、その先も狙っていけたら」

 通算登板5試合で3勝0敗、防御率1・13と好相性の中日戦。まずは竜を倒してチームの連敗を止め、後半戦飛躍のステップボードにするつもりだ。(江尾 卓也)

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