天理・達が聖地で自己最速148キロ 三塁踏ませぬ2安打完封、中村監督「出来過ぎの出来過ぎの出来過ぎ」

[ 2021年3月26日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会第6日第3試合 2回戦   天理4ー0高崎健康福祉大高崎 ( 2021年3月25日    甲子園 )

<高崎健康福祉大高崎・天理>完封勝利の天理・達(中央)は校歌を歌う (撮影・後藤 大輝)
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 フライアウト「13」が直球の威力を雄弁に物語る。天理のエース達孝太が自己最速を2キロ更新する148キロを計測した真っすぐ主体に強力打線を圧倒。チームが聖地で過去2度敗れている高崎健康福祉大高崎に三塁を踏ませず2安打完封した。

 「今日はストレートに自信があった。思うところにコントロール良く投げられた」

 最大のピンチだった8回1死一、二塁でズボンの左ポケットから『越』と書かれた紙を取り出した。昨年の3年生を超越すべく、書道教諭の大西卓也副部長が直筆でナインに配ったもの。魂の真っすぐで遊ゴロ併殺に仕留めると9回は飛球3つ。結果球は全て直球だった。中村良二監督も「出来過ぎの出来過ぎの出来過ぎ」と連呼して右腕をたたえた。

 試合前夜には互いに決勝まで行かないと対戦できない中京大中京・畔柳に「頑張れよ」とLINEを送った。熱投に刺激を受け、負けじと完封した。20日の1回戦では161球を要し「30点」だった自己採点は、6四球を反省し「60点」に。100点満点の投球は最後まで取っておく。(北野 将市)

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