明豊2年ぶり8強 川崎監督 小園討ちの代打・竹下称える 「100点満点のゲーム。良く食らいついた」

[ 2021年3月26日 17:11 ]

第93回選抜高校野球大会第7日第3試合 2回戦   明豊2-1市和歌山 ( 2021年3月26日    甲子園 )

<市立和歌山・明豊>  7回2死三塁 明豊の代打・竹下が勝ち越し適時打を放つ(投手・小園)(撮影・成瀬 徹)  
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 第93回選抜高校野球大会第7日は26日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦が行われた。第3試合では、明豊(大分)が2-1で市和歌山を下し、2年ぶりに8強入りした。

 明豊は、3回に3番・米田友が甲子園春夏通算2500号となる右中間へのソロアーチで先制。6回に同点とされたが、7回に代打の竹下聖人が、大会№1右腕の市和歌山・小園健太の変化球に食らいついて左前へ決勝適時打を放った。

 投げては先発した背番号10の左腕・太田虎次朗が7回途中で降板。一、二塁のピンチから登板した2番手の財原光優が後続を断った。

 川崎絢平監督は「うちが勝つとしたらこれ以外ないなという展開。しっかり守れましたし、100点満点のゲームと思います」と振り返った。

 小園に対しては「とれても1点。ボールにくらいつく気持ちしかない。追い込まれたら技術でどうなる投手じゃない。竹下が食らいついていってくれた」と代打・竹下を称えた。

 竹下には「三塁にランナーがいたので、大きいのはいらない。振り幅を狭くしてコンパクトに打ちなさいと言いました」と指示していたことを明かした。「小園君は良い投手だし、目標とするような投手。次への自信にもなるし、こういう経験ができてよかったと思っています」と満足げだった。

 1点のリードを守り抜いた投手陣については「初戦がふがいない結果だった。やりかえせと声かけて本当に大会通じて成長してくれたんじゃないかと思う」と称えた。先発の太田については「先発言い渡した時からやり返してやるぞという顔つきがよかった。やってくれると思った。悪くても切り替えてメンタルが大会で強くなったんじゃないかと思います。財原も苦しい場面で(マウンドに)上がりましたけど、気持ちを前面に出して頭は冷静にしっかりやってくれた」と目を細めた。

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