巨人・原監督「3段式ロケット」でリーグ3連覇&9年ぶり日本一だ

[ 2021年3月26日 05:30 ]

「さぁ!開幕だ!」気合いの入った表情を見せる原監督(撮影・森沢裕)
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 1969年。多段式ロケットを搭載した「アポロ11号」が人類初の月面着陸に成功した。2021年。巨人はリーグ3連覇への道のりを「3段式」のロケットで進む。もちろん操縦桿(かん)を握るのは原監督。全体練習後、言葉に力を込めた。

 「去年との違いは桜の咲く頃に開幕を迎えることができる。格別ですよ。ウエルカムという中で迎える。死に物狂いで勝ちを取る」

 「1段目」は初の開幕スタメンを大城、若林、松原の3選手が務めるとみられるフレッシュな戦力。オープン戦で競わせて底上げを図り「いいスタートを切りたい」と語った。

 「2段目」は来日が遅れている新外国人の合流。4月中旬以降にも可能性があり、メジャー通算196本塁打のスモークと同96発のテームズが加わる。理想は短期決戦で勝てる確固たる戦力構築のため1試合を野手10~13人で戦うこと。開幕メンバーは「まだそこまでは行き着かない。目的は勝つこと」とし、外国人合流後は頂点を見据えた戦力で他球団と一気に差をつける。

 「3段目」は7月中旬から約1カ月ある五輪中断後の後半戦だ。「五輪ブレークの(中断)期間がある。そこまで突っ走る」。まずは前半戦89試合を全力で走り、十分に戦力整備をしてから3度目のロケットエンジンを噴射する。

 開幕戦の相手はDeNA。昨季は開幕から無観客だったが、今季は上限1万人の有観客でスタートする。上限も「段階的」に引き上げられる可能性があり「最終到達点は超満員の中で野球をやりたい」と目を輝かせる。

 「横一線でまたスタート。我々も挑戦者。最後まで戦い抜く」と原監督。リーグ3連覇と9年ぶりの日本一へ、発射準備は整った。(神田 佑)

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