中日が「全員」で鬼門突破 敵地広島での開幕戦は9試合目で初勝利 与田監督「控えが粘ってくれた」

[ 2021年3月26日 22:33 ]

セ・リーグ   中日7ー6広島 ( 2021年3月26日    マツダスタジアム )

<広・中>最後を締めた祖父江(33)を迎える与田監督(左から2人目) (撮影・奥 調)
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 中日が逆転勝利を飾り、広島での敵地開幕戦は9度目にして球団初勝利となった。

 0―4の8回、それまで3安打に抑えこまれていた大瀬良を攻め立て3点を奪い、マウンドから引きずり降ろした。なおも2死三塁からビシエドが逆転2ラン。与田監督は「これぞ4番の一振り」と拍手した。

 一挙5点で逆転に成功したこの回、起点となったのが14年ぶりに古巣復帰した福留だ。1死二塁から冷静に大瀬良の球を見極め、四球で好機を拡大。相手右腕にとって、この試合初の四球でリズムを狂わせ、指揮官も「(福留)孝介もよく粘ってくれた」とうなずいた。

 1点リードの9回2死一塁では代走・高松が二盗に成功。これにより、広島の外野陣が前進守備となったおかげで、続く代打・井領の打球は中堅・大盛の頭上を越える適時三塁打となった。与田監督は「普段、サポート役の皆がサポートしてくれた。控えが数少ないチャンスで粘ってくれた」とベンチスタートの脇役の奮闘に目を細めた。

 広島での開幕戦は市民球場時代を含め、58年から8連敗だった。9度目の挑戦で初勝利し、指揮官も「良い数字はどんどん増えた方がいい」とご満悦。10年ぶりのリーグ制覇を目指す竜が開幕戦を白星で飾り、最高の幕開けとなった。

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2021年3月26日のニュース