福岡大大濠・松尾 7人家族の双子の姉は自前カメラで激写 決勝弾「バッチリ撮れた」と歓喜

[ 2021年3月26日 20:28 ]

第93回選抜高校野球大会第7日第2試合 2回戦   福岡大大濠8―4具志川商 ( 2021年3月26日    甲子園 )

<福岡大大濠―具志川商>福岡大大濠の松尾光気選手が決勝アーチを放つ瞬間を捉えた双子の姉・光紗(みさ)さん
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 第93回選抜高校野球大会第7日は26日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦が行われた。九州勢対決となった第2試合では、福岡大大濠(福岡)が延長11回の激闘の末に8―4で具志川商(沖縄)に勝利し、4年ぶりに8強入りした。

 同点で迎えた延長11回無死から8番・松尾光気が左越え本塁打して勝ち越し、さらに1死三塁から友納周哉が右前適時打を放つなど3点を追加。投げてはエース左腕・毛利海大が延長10回途中まで粘りの投球で4失点。代わった2年生右腕・馬場拓海がリードを守り切った。

 延長11回に、2ボールからの3球目の甘く入った直球をとらえた松尾は高校通算24本目が決勝弾に。「毛利が一生懸命に投げていたので何とかしたいと思って打席に入った。勝てて良かったです。毛利のために何とかしたかった。甘い球だけを待って強く振りました。次につなごうと思って打席に入りました」と声を弾ませた。この日の3安打には「常につなぐ意識を持っています。しっかり打ててよかったです。冬場の練習が身になっていると思う」と話した。

 松尾は7人家族。三塁アルプスで母の明子さん、双子の姉の光紗さんが勇姿を見守った。光紗さんの手にはカメラがあった。「高1の時、練習試合で光気を撮ったら楽しかった。それ以来、カメラ担当なんです」と話した。

 「子どもの時、光気の野球を見に行くのは好きじゃなかった。カメラを撮るようになって楽しくなった」と振り返る。光紗さんが撮影した写真を母の明子さんが松尾に送っているという。「この間、初めてありがとうと言われた。(きょうの本塁打は)バッチリ撮れました。光気にもいろんな人に見せたい」と目を輝かせた。

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