広島・大瀬良が球団2人目の快挙に挑む 3年連続の開幕勝利投手なら北別府以来 闘病中の先輩に贈る白星を

[ 2021年3月26日 05:30 ]

練習中の表情も柔らかい広島・大瀬良(撮影・奥 調)
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 広島・大瀬良が球団史に挑む。球団史上7人目の3年連続開幕投手として、26日の中日戦(マツダ)に先発する。3年連続の勝利投手となれば、82~84年北別府学以来、球団2人目の快挙だ。

 「結果としてそういう形になればいいなと思うけど、とにかくチームが勝つことを最優先に考えて投げたい」

 通算213勝を挙げた北別府氏は、昨年1月に「成人T細胞白血病」を患ったことを公表した。カープを心の支えに闘病していることは大瀬良も知っている。「このような形で北別府さんの(開幕戦勝利の)話題が皆さんに届くのはなかなかあることではない。僕たちが頑張ることで励みになればと思います」。同氏は自宅で療養を続けながら、大瀬良が自身の記録と肩を並べることを願っている。

 自身は昨年9月に右肘手術を受けた。それでも、開幕投手に指名された期待に応えようと、オープン戦3試合で15イニング無失点と万全の調整を進めてきた。

 「たくさんの人に支えられて順調にここまで来られた。しっかり活躍することで支えてくれた皆さんに恩返ししたい。リーグ優勝、日本一に向け頑張っていきたいと思います」

 佐々岡監督には「順調すぎて怖いくらい。思い切ってそのまま出してくれればチームを上位に導いてくれる」と背中を押された。全ての思いを背負い、マウンドに上がる。(河合 洋介)

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2021年3月26日のニュース