楽天・石井監督V宣言!嵐・相葉から贈られた腕時計を着け出陣 東北に“Happiness”届ける

[ 2021年3月26日 05:30 ]

相葉雅紀から贈られた高級時計を着け練習を見守る石井監督(撮影・白鳥 佳樹)
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 泰然自若。気負いはない。楽天生命パークで行われた開幕前日の全体練習。楽天・石井新監督はいつも通りひょうひょうとしながらも、就任1年目に懸ける思いを口にした。

 「全ての戦いが重要なので、(開幕戦は)その一歩目。目標というよりは、今年は優勝しないといけない」

 東日本大震災から10年の節目。絶対的なエースとして前回13年の日本一に貢献した田中将も8年ぶりに復帰し、注目度や話題性は群を抜く。その初陣は本拠地での日本ハム戦。評論家の順位予想も下馬評は高いが冷静だ。GMの立場でパ・リーグ全体のレベルの高さを痛感してきたからこそ「下馬評が高いのは良いことだけど(評論家は)そういう目で見ているんだなとか、節穴だなと思う部分も多々ある」と“石井節”を交えて語った。

 験担ぎはしない主義だが、宝物と長いシーズンを戦うことに決めた。今年1月、親交が深い「嵐」の相葉雅紀から、有志と共同で監督就任祝いとして贈られたロレックス「サブマリーナー」だ。誕生年の73年製で文字盤の刻印はチームカラーに近い赤。相葉の粋なエールが込められている。

 異例のGM兼任監督が誕生した昨年11月12日。活動休止前の「嵐」が大みそかに無観客配信ライブを行うことを発表した。指揮官は相葉に「相葉君のせいで(スポーツ紙の)1面とられちゃった」とメールを送った。そんな冗談を言い合う仲。「験担ぎしない僕にとっては重荷になるかもだけどルーティンが一つはあった方がいいかな。(ベンチは)天井が低いのでぶつけないようにガッツポーズはしない」とおどける。

 現役時代は、己の力だけを信じてマウンドに上がった。今は他にも信じるものがある。「選手を信じている。やることは全てやってきた」。常識にとらわれない采配でチームを8年ぶりに頂点に導き、嵐の代表曲のような「Happiness」を東北に再び届ける。(重光 晋太郎)

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