日本ハム・上沢が楽天・涌井との開幕戦投げ合いに闘志 ともに千葉県松戸市出身で実家もご近所

[ 2021年3月26日 05:30 ]

開幕戦に向けて調整する上沢(撮影・白鳥 佳樹)
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 コロナ下で迎える21年開幕戦。日本ハム・上沢が特別な思いを胸に秘め、2年ぶり2度目の開幕投手に臨む。

 楽天生命パークで行われた前日練習。敵地のマウンドの状態を確認し、キャッチボールなどで最終調整を行った。「チームを代表して1年の初めに投げるので、それに恥じないような投球をしたい。コロナの中で野球をやらせてもらうのはありがたいこと。僕らがこうやって野球をできるのは医療従事者の方やいろんな方がいるから。そういう人のためにも投げたい」。感謝を口にし、その気持ちも白球に込めることを誓った。

 楽天生命パークにはもう一つ特別な思いがある。18年に北海道胆振東部地震が発生し、その2日後に行われた9月8日の楽天戦だ。地震直後は全道が停電し、食事もままならないままチャーター便で仙台へ移動。先発した上沢も調整不足は明らかで3回9失点降板した。北海道に白星を届けられずに悔しい思いも残るが「野球をやらせてもらえるのは幸せだなと思いながら投げた試合だった。いい結果ではなかったけど、特別な試合」と振り返る。今回はこの試合以来の仙台でのマウンドとなる。

 楽天の開幕投手・涌井とは同じ松戸市出身の縁がある。実家は車で10~15分の距離。会うたびに「松戸のスーパースター」とちゃかされるそうだが「開幕戦の舞台で投げ合えるのは幸せ。何とかチームが勢い付くような1試合目にしたい」と力を込めた。有原がレンジャーズに移籍し、大車輪の活躍が期待される今季。上沢がチームを勢い付ける21年初白星をつかみにいく。(東尾 洋樹)

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