磐城OB田村氏 後輩たちよ「よく頑張った」 71年夏に母校を福島県勢最高の準V導いた“小さな大投手”

[ 2020年8月16日 05:30 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   磐城3―4国士舘 ( 2020年8月15日    甲子園 )

「小さな大投手」と呼ばれた田村氏は71年夏の甲子園で磐城を準優勝に導く大活躍を見せた
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 磐城OBで71年の夏の甲子園で福島県勢最高成績となる準優勝に導いたのが、「小さな大投手」と言われた田村隆寿氏(68)。試合は観戦できなかったが、国士舘相手に善戦した母校の健闘を称えた。

 田村氏は、急な仕事が入ったため、母校の雄姿を目に焼き付けることはできなかった。だが、1点差の熱戦に「ずっと磐城のことを考えていました。県大会で(14連覇した)聖光学院にも良い試合をした(2―4で敗戦)ので期待していた。うれしいですし、よく頑張った」と称えた。

 71年夏の甲子園。シンカーを武器に身長1メートル65の「小さな大投手」は躍動。全4試合に登板し、失点は決勝・桐蔭学園戦の1失点のみと完璧な投球を見せた。「僕らの時代は男子校で500人いた。今は200人もいない中、よくやった」とし、エースの沖を「粘り強く投げてくれた」と評価した。

 過去に安積商(現帝京安積)で79年夏、82年夏、そして磐城の監督として85年夏と甲子園に3度導いたが、全て初戦で敗退した。だからこそ、田村氏は「甲子園の1勝」の大切さも知る。だからこそ「校歌を聴けなかったことは残念。死ぬまでにもう一度見たい」と再び聖地でコバルトブルーが活躍する姿を願った。

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