中日・ロドリゲス キューバからまた救世主!新巨人キラーだ来日初勝利「本当に本当にうれしい」

[ 2020年8月16日 05:30 ]

セ・リーグ   中日7―4巨人 ( 2020年8月15日    東京D )

<巨・中>来日初勝利を挙げたロドリゲス(右)は与田監督の祝福を受ける(撮影・森沢裕) 
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 また1人、キューバからの使者が現れた。中日のロドリゲスが15日の巨人戦で7回1失点で来日初勝利。6回1/3を2失点だった前回9日に続いて巨人相手に好投し、登板2試合目で待望の白星をつかんだ。

 「勝利できて本当に本当にうれしいです。ウイニングボールは育ててくれた両親に渡したい」

 初回は全15球のうち、変化球がわずか1球。6日前の対戦で縦に落ちるスライダーへの意識を植え付けた巨人打線に対し、「今日はストレートが良かった」と最速156キロの直球を臆することなく投げ込んだ。

 4回は無死満塁のピンチを背負い、吉川尚に中前適時打を打たれたが、許した失点はこの1点だけ。与田監督からも「ピンチを招いても慌てることがなかった」と称賛された。

 本来の上投げだけでなく「打者の目線を変えるのも大事」と横投げもできる器用さを持ち、2回無死一塁ではサイドハンドからスライダーを繰り出し、中島を空振り三振に仕留めた。
 野球大国のキューバでは元々、三塁手だったが13歳から4年間、野球から離れていた。17歳で再び白球を手にし、当時のコーチの薦めで投手に挑戦。そこから5年足らずで代表入りし、昨秋のプレミア12では国際舞台も経験した。

 キューバ出身、育成からの昇格はR・マルティネス、A・マルティネスと一緒の系譜。「同じチームで同年代で助けてくれる」と感謝する。キューバ国旗に輝く白い星のように、カリビアンの活躍は最下位に沈むチームにとって希望の星だ。(徳原 麗奈)

 ◆ヤリエル・ロドリゲス 1997年3月10日生まれ、キューバ出身の23歳。19年のプレミア12でキューバ代表としてプレー。20年1月に育成契約で中日入りし、8月3日に支配下選手に昇格。1メートル86、97キロ。右投げ右打ち。

 ▼中日・ビシエド(4回無死一塁で左翼席に5年連続2桁本塁打となる10号2ラン)感触が良かったから打った瞬間、分かった。グッドスイング。

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2020年8月16日のニュース