アウトにした!磐城・樋口 スローイング「課題」もイチロー顔負けレーザービーム

[ 2020年8月16日 06:45 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   磐城3―4国士舘 ( 2020年8月15日    甲子園 )

<国士舘・磐城>7回1死二塁、本塁に返球する磐城・樋口(撮影・河野 光希)
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 磐城の“特別な夏”が終わった。21世紀枠でセンバツ切符をつかみ、甲子園交流試合に出場した磐城は、国士舘(東京)に3―4で逆転負け。それでも、木村保前監督(50)の魂のノックを受けた岩間涼星主将(3年)らが、部訓である「Play Hard」の精神を聖地で体現した。

  青々とした聖地の芝生の上から、全てを懸けて本塁へと送球した。7回に代打で出場し、そのまま右翼に入った樋口将平(3年)。3―4の7回1死二塁。絶対に失点できない場面で、目の前に飛んできた打球をキャッチすると、イチロー顔負けレーザービーム。本塁アウトの判定に、泥だらけの顔から笑みがこぼれた。「スローイングが課題だとずっと言われてきた。練習した成果を見せられて良かった」

 秋から背番号9を背負って中軸を打ってきた樋口は、春のセンバツでも「9」を獲得。だが、センバツや甲子園が中止になったことで精神面が不安定になり、調子も下がった。今大会では「10」の2桁に降格。「本当に悔しかった」と雪辱を誓っていた。

 この日もスタメンから外れたが、接戦の終盤に出番が回ってくると2打数2安打と打撃でも貢献。樋口は「全国の人から注目されている場所でここまでやれて自信になりました」と誇らしい表情だった。

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2020年8月16日のニュース