慶大 2季連続V王手!「代打の代打」橋本典が決勝打 早慶戦史上初のタイブレーク制した

[ 2020年8月16日 05:30 ]

東京六大学野球   慶大5―3早大 ( 2020年8月15日    神宮 )

<六大学野球 慶大・早大>延長10回タイブレーク、無死一、二塁から慶大・橋本典が右中間に適時三塁打を打つ(撮影・西川祐介)
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 慶大が早大に延長10回タイブレークの末に5―3で競り勝って開幕4連勝。3―3の10回に「代打の代打」で出場した橋本典之(3年)が決勝2点三塁打を放った。早大は先発・早川隆久(4年)が8回3失点の力投も実らず。慶大が16日の法大戦に勝てば5戦全勝で2季連続優勝が決まる。なお終戦の日を迎え、正午に黙とうがささげられた。

 突然巡ってきた「代打の代打」にも橋本典は冷静だった。タイブレーク1イニング目の10回無死一、二塁。送りバントのために代打で起用された田口巧の2球目に捕逸で無死二、三塁に。社会人・JR東日本を10年連続都市対抗出場に導いた堀井哲也新監督は、切り札を送り込んだ。

 橋本典も意気に感じた。「食らいつこうとスイングしていたら監督のアドバイスを思い出して。チェンジアップに崩されなかった」。相手が投じた7球目、自身5球目を中越えへ。50メートル6秒3の俊足で三塁に達した。

 16日は法大と全勝対決だ。橋本典は「接戦になると思いますが集中力を保って臨みたい」。チームの気持ちを代弁した。(伊藤 幸男)

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