法大 46度目優勝も17日最終戦へ気緩めず 中村迅主将「全勝優勝へ引き締めていきます」

[ 2020年8月16日 19:51 ]

東京六大学野球春季リーグ・第7日   法大7―4慶大 ( 2020年8月16日    神宮 )

<法大・慶大>慶大を破り歓喜の法大ナイン(撮影・村上 大輔)
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 法大が7―4で慶大を下し4戦4勝とし、リーグ単独最多となる3季ぶり46度目の優勝が決まった。法大があす17日の立大戦に敗れても、4勝1敗の慶大に当該対戦成績で勝るため。新型コロナウイルスの影響により約4カ月延期されて開幕。従来の勝ち点制ではなく、74年ぶりに1回戦総当たりで実施された。

 歓喜の瞬間は川崎市内の合宿所で味わった。立大が早大に敗れ、リーグVが決定。待機していたナインはテレビの前で沸き返った。「最高です。優勝するために練習してきたので素直にうれしい」。7回2死一、二塁でダメ押しの中越え2点二塁打を放った中村迅主将が喜んだ。

 17日の立大戦に備え、監督室のテレビを凝視していた青木久典監督も胸をなで下ろす。「あすに向け相手を分析しよう。もう一方で早大に頑張っていただきたい」と本音を漏らしつつ「選手が頑張ってくれたおかげ」と教え子を称えた。

 慶大との全勝対決は一丸で制した。先発・鈴木が3回まで3失点も、4回に打者一巡攻撃で5点を奪取。そのまま押し切った。

 甲子園で戦績を残してきたエリートが「高校野球」ばりにユニホームを泥だらけにした。「トーナメントの一発勝負ですから練習にこだわりを持ちました。ノックは全員ノーエラーとか、バントなら全員成功するまで終わらないとか」。1戦総当たり制を見据え指揮官が球際の強さを求めると、タイブレークは2戦全勝。中村迅は「結構エラーは出たけど、プレッシャーがある練習をやって自信がついたと思う」と振り返った。

 特別なシーズン締めへ、目指すは5連勝だ。「全勝優勝へ気を引き締めていきます」。中村迅がチームの総意を代弁した。  

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2020年8月16日のニュース