広島・大瀬良 初回打球直撃の痛みおして続投も…5回5失点KO

[ 2020年8月16日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2―10阪神 ( 2020年8月15日    京セラD )

<神・広>5回1死一、二塁、ボーアに適時打を浴びた大瀬良 (撮影・平嶋理子)                                                         
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 広島・大瀬良大地投手(29)が15日の阪神戦で5回5失点(自責4)に沈み、2敗目を喫した。初回にサンズの打球が左すね付近に直撃した影響もあって精彩を欠き、8安打を浴びた。前夜14日に完封した新人・森下から受け取ったバトンを連勝につなげられなかった。

 大瀬良は運に見放され続けた。初回1死三塁からのサンズの強烈な打球が左すね付近に直撃。大きく跳ね返った二塁打で先制された。トレーナーから無事を確認されて続投。試合後に「トレーナーさんに見てもらいながら(次も)頑張ります」と経過に注意が必要なことを示唆したように影響は明らかだった。

 球威、制球力ともに本調子とは言えず、踏ん張り切れない。ボーアには1、3、5回に3打席連続適時打を献上。5回の近本、糸井の連打は狙ったコースとは逆へいったところを痛打された。「球自体がいいこともなかったけど、その中で粘らないといけなかった」。今季ワーストに並ぶ8安打を浴び、2敗はいずれも5失点した阪神戦。佐々岡監督からも「甘い所を打たれた。粘り強さがほしかった」と指摘された。

 前夜14日は森下が直球で押し続けて完封勝利を挙げた。一夜明けて変化球中心で目線を変えようとしたのか、計86球のうち直球は16球のみ。打球直撃の影響もあって、初回に計測した147キロが、最後の5回には141キロまで落ち込んだ。

 「(森下は)いい投手。あれぐらいの投球をすると思っている。カード頭で新人が頑張って、明日も若い遠藤。いい形で橋渡ししてつなげたかった」

 計10失点の背景には守備のミスもあった。初回1死では糸井の飛球を鈴木誠と西川がお見合いするような形で三塁打。3回1死一塁からのサンズの本塁付近への飛球では、会沢がサンズと交錯して転倒し、大瀬良と松山も譲り合った(記録は松山の失策)。ともに失点に直結した。

 大瀬良は「カバーするのが僕の役目」と責任を背負い、高ヘッドコーチは「声の連係の部分もあった。球際の強さを守備面で出していかないといけない」と強調。佐々岡監督も「こういう展開でミスが続いた。もう一回、気持ちを引き締めて、集中力も持って明日を戦いたい」と訴えた。(河合 洋介)

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2020年8月16日のニュース