阪神・西勇 大瀬良にリベンジの3勝目「小川がノーヒットノーラン、負けないように」

[ 2020年8月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10―2広島 ( 2020年8月15日    京セラD )

2失点で3勝目を挙げた西勇(撮影・平嶋理子)                                                         
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 やっぱり笑顔がよく似合う。約1カ月ぶりのお立ち台。15日の広島戦でボーア、サンズとともに登場した阪神・西勇がチームメートへの感謝とともに、12年10月8日のソフトバンク戦で達成した“先輩”として、同じ90年生まれのヤクルト・小川に祝福メッセージを贈った。

 「打線の援護で投げやすい環境を作ってもらった。次の試合でも長いイニングを投げたい。小川がノーヒットノーランをしたというので、負けないように頑張ります」

 白星が先行できない状態が続いていた。相手エース級との投げ合いが多く、味方の援護も少ない。大瀬良とは2試合連続の対戦で前回は1―2でチームは敗戦。だが、それを言い訳にできない。勝つためには、流れを作っていくしかない。右腕は神経を集中した。

 初回を3者凡退に抑え、先制を呼び込むと、リードを守りながら野手のリズム、負担を最小限にすることを意識した。1イニングの最多球数は18。四球も一つだけ。6回の勝負どころでは鈴木誠を3球勝負で遊ゴロに封じ込めた。2回に12号ソロ、4回にも犠飛を許し、今季6打数4安打、2本塁打と苦手にしている4番の勢いも最後に止めた。

 「投手は勝つためにやってる。本当にチームが勝てて良かった。これを継続したい」

 7月18日の中日戦以来の3勝目。先発投手の仕事の目安となるクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)も9試合目で8回クリア。「失点も1点ずつと頑張ってくれると打線も援護できる。西らしさを十分出してくれた」と矢野監督も頼もしげ。かつての本拠地京セラドームでも移籍初白星。つかんだ勝ちパターンはもう手放さない。(鈴木 光)

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2020年8月16日のニュース