明石商・狭間監督 接戦制した選手称える「最後くらいは褒めようかな」

[ 2020年8月16日 13:03 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   明石商3―2桐生第一 ( 2020年8月16日    甲子園 )

<高校野球交流試合 明石商・桐生第一>8回2死二、三塁のピンチを切り抜け、ガッツポーズする明石商・狭間監督(撮影・河野 光希)
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 新型コロナウイルスの影響で中止となった今春センバツに出場予定だった32チームによる「2020年甲子園高校野球交流試合」5日目が16日、甲子園球場で行われた。第1試合は、明石商(兵庫)が3―2で、桐生第一(群馬)との息詰まる投手戦を制した。

 0―0で迎えた6回、2死二、三塁の場面。5番・井上(3年)が遊撃手の頭上を越える左前2点適時打で先制し、8回には代打・山口(3年)の右前適時打で1点を追加した。

 投げては、今秋ドラフト候補で最速151キロを誇る右腕・中森(3年)が2失点、9奪三振で完投。力強い直球に加え、緩急のある変化球を交ぜながら最速150キロをマークするなど、終盤に2点を失っても最後まで力強く投げ抜いた。

 試合後、狭間善徳監督は接戦を制したことに「明石商らしい粘り強い試合ができたと思います」とコメント。先制打の井上を「よくツーアウトから打ってくれました」と称えた。

 エース・中森については「ちょっと(終盤は)バテて、もの足りないですけど、デッドボール3つにフォアボール1つなんで」と言いつつ、「それでも勝つというのは良いものを持っていると思います」と力投を評価した。

 交流試合という特別な形ので白星。「無観客という(いつもと)違った状況の中で選手たちが戦ってくれて、良い思い出になりました。これが最後。いつも褒めることはないんですけど、最後くらいは褒めようかなと思います」と笑顔を見せた。 

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2020年8月16日のニュース