磐城・岩間主将 部訓を全力で実践 二盗も2度阻止

[ 2020年8月16日 06:54 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   磐城3―4国士舘 ( 2020年8月15日    甲子園 )

<国士舘・磐城>6回1死一、三塁で二盗を阻止する磐城・岩間(撮影・坂田 高浩)
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 磐城の“特別な夏”が終わった。21世紀枠でセンバツ切符をつかみ、甲子園交流試合に出場した磐城は、国士舘(東京)に3―4で逆転負け。それでも、木村保前監督(50)の魂のノックを受けた岩間涼星主将(3年)らが、部訓である「Play Hard」の精神を聖地で体現した。

 主将自ら部訓を全力で実践した。8回無死一塁、2球目のシンカーをうまく三塁側にバントで転がし、一塁まで全力疾走した。「自然に出た」というヘッドスライディングで滑り込むと、判定はセーフ。岩間は一塁上で大きなガッツポーズを見せた。6回、7回には自慢の肩で盗塁阻止。「魂のこもった一球一球で、最高の準備ができた」。試合前にノックした木村前監督の思いに応え、好プレーを連発した。

 「“Play Hard”の姿勢を後輩に残そうと、3年生中心にまとまってきた」。センバツに続き夏の甲子園が中止となり、一度は3年生がバラバラになったが、岩間は一人一人に電話をかけた。「一緒にやり切ろう」と仲間を集め、聖地で一つになった。

 3年生がプレーで見せた“コバルトブルーの魂”は、後輩に受け継がれる。「“もう一度この舞台に戻ってくるんだ”という思いで、死に物狂いでやってほしい」。岩間が伝えようとした精神が、磐高の伝統に加わる。

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2020年8月16日のニュース