広島・小園プロ1号 高卒新人球団39年ぶり偉業 惜しいサイクル4安打

[ 2019年7月27日 05:30 ]

セ・リーグ   広島12―3ヤクルト ( 2019年7月26日    神宮 )

3回2死一、二塁、小園が右越えにプロ初ホームランとなる3ランを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 広島・小園海斗内野手(19)が26日のヤクルト戦で待望のプロ初アーチをかけた。3点優勢の3回に右中間席へ鮮やかな1号3ラン。サイクル安打の大記録こそ逃したものの、プロ初の4安打猛打賞に4打点の活躍で7連勝に貢献した。首位・巨人とのゲーム差は6に縮まった。

 その瞬間、歓声と落胆が敵地を二分した。鈴木、松山の適時打で3―0とした3回、なおも2死一、二塁で、小園は左腕・高橋が連投した2球目の高めスライダーを強振。放物線を描いた打球は右中間席へ吸い込まれた。

 「1球目を見逃したので、もう1球スライダーがあるかな…と。基本は直球に合わせ、変化球が来たら前で打つ。うれしいです」

 14試合42打席目で生まれた、待望のプロ1号3ラン。今季の高卒ルーキーでは一番乗りで、プロ初打点も付いた。球団の高卒新人では39年ぶり。天才と称された前田智徳も、現4番の鈴木でも、なし得なかった快挙だった。

 大記録の可能性すらあった。第1打席に中前打、第3打席で左中間二塁打を放って迎えた9回1死一塁の第5打席。左翼線への適時二塁打で三塁をうかがい、帰塁及ばずアウトになった。三塁打ならサイクル達成。苦笑しつつ反省した。

 「ちょっとミスったかな…と思います。送球間になるかもしれないけど、(三塁へ)行っておけばよかった」

 高卒1年目とは思えない屈強な下半身。Lリーグ(現なでしこリーグ)に所属していた元アスリートの母・こず江さんの英断によって生まれたものだ。報徳学園では朝練習が自由参加で、2年冬を体づくりの期間と位置づけて不参加。朝食をしっかり摂る食事トレを母から課された。高校入学時に細かった下半身はプロでも遜色ない太さに成長。今日の躍動を支える土台だ。

 7連勝に貢献した4安打4打点。視察した侍ジャパン・稲葉監督を「強いインパクトを与えてもらった。今後も見ていきたい1人になった」とうならせ、緒方監督にも「ビックリさせてくれることばかり。がむしゃらに一生懸命やっている結果。自信をつけてくれたら」と称賛された。

 「これに満足することなく明日以降も頑張りたい。全力でやっていく中で結果がついてくればいいな…と」

 手元に戻って来た記念の本塁打球は「実家に贈ります」と、うれしそうに笑う19歳。その大仕事は、まだ緒に就いたばかりだ。 (江尾 卓也)

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