登板回避で“佐々木狂騒曲” 敗退から一夜…大船渡に苦情殺到 学校側はパトロール要請

[ 2019年7月27日 05:30 ]

報告会で入場する佐々木(中)ら大船渡ナイン(撮影・西海健太郎)
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 高校史上最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が25日の岩手大会決勝で出場を回避した件について、同校に多数の苦情が寄せられていることが26日、分かった。決勝の花巻東戦で佐々木は、投手としても打者としても出場せず2―12で敗れた。故障予防を理由に欠場させた国保陽平監督(32)の方針が、大きな波紋を呼んでいる状況。改めて「令和の怪物」の注目度の高さをうかがわせた。

 佐々木がベンチでチームの敗退を見届けた試合から一夜明け、大船渡には2日間で200件を超える意見が寄せられた。25日は電話で150件以上、この日の朝には電話で53件と約10件のメール。対応にあたっている千葉貢副校長は「激励の言葉は1、2件くらいで99%は苦情。電話が鳴りっ放しです」と説明した。

 苦情は「どうして佐々木を投げさせなかったのか」「監督は何を考えているのか」というものが大多数。「○○県の●●です」と自己紹介した後、「バカヤロー!」と怒鳴り散らすファンもいたという。「電話じゃ埒(らち)があかない。今から学校に行くから」と押しかける予告もあり、学校側は大船渡警察署に周辺パトロールの強化も要請した。

 佐々木は24日の準決勝で「4番・投手」で先発出場し、129球を投げて完封。しかし翌日の決勝は出場せず、大敗を喫した。国保監督は登板回避の理由を「投げられる状態であったかもしれないが、私が判断した。理由としては故障を防ぐこと」と説明。佐々木は投げられる状態だったとしつつ、「監督の判断なのでしょうがないです」とした。

 電話以外でも、地元の50代女性は「監督が悪い。佐々木は若いから投げさせるべきだった」、近隣の男性タクシードライバーは「先発させていけるところまで投げさせればよかった」などと、出場を望んでいた声は鳴りやまない。千葉副校長は「監督や部長が一番近くで見ている。彼らの判断が一番正しい」と擁護した。

 佐々木は甲子園出場は逃したものの、8月30日から韓国で開催されるU18ワールドカップの高校日本代表に選ばれることが濃厚。フィーバーはまだ続きそうだ。

○…大船渡はこの日に終業式を迎え、野球部の岩手大会準優勝の報告会が行われた。佐々木を含めてベンチ入りした選手20人とマネジャー3人が登壇。千葉主将が「優勝という結果を残したかったのは当然ですが、準優勝できたのは応援してくれた方たちのおかげです」と全校生徒518人の前で感謝を伝えた。佐々木は注目の進路について「仲間のいるところでドラフト会議を見たい」と周囲に話しているという。4月に「国内でプロ一本です」と意向を語っていた通り、プロ志望届を提出する見込みだ。

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