【西東京】国学院久我山が20年ぶりに決勝 エース高下3戦連続完投

[ 2019年7月27日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 西東京大会準決勝   国学院久我山3―1東海大菅生 ( 2019年7月26日    神宮 )

<東海大菅生・国学院久我山>決勝進出を決めガッツポーズの高下(撮影・白鳥 佳樹)
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 第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)は26日、20大会47試合が行われた。西東京大会では国学院久我山の高下耀介投手(3年)が1失点完投で、優勝候補の東海大菅生を3―1で破り、99年以来20年ぶりの決勝進出を決めた。桜美林を6回コールドで下した創価と、28日の決勝で対決する。27日は東東京、群馬、京都、鳥取の決勝を含む20大会38試合が行われる。

 勝利の瞬間、国学院久我山(西東京)・高下は天を仰ぎ、こん身のガッツポーズとともに雄叫びを上げた。2点リードの9回2死二、三塁。一打同点のピンチで、最後の打者を空振り三振に仕留め、20年ぶりの決勝進出。4安打1失点で154球を投げ抜いた右腕は「スタンドからの後押しで強気に投げられた。出来過ぎです」と笑った。

 自己最速は135キロだが、1メートル88の長身を生かした上から投げ下ろすフォームは直球に角度があった。「自分の体が使いやすいようにフォームを模索した」と昨秋に横から投げていたが、上手投げに変更。打撃投手を積極的に務め、ナインの声を聞き、改良を重ねた。27アウトのうち飛球アウトは15。「球速はないけど球威と切れが増した。直球でも空振りを取れるし、ファウルを打たせることもできる」と高低に加え、外角への制球力で東海大菅生を封じた。

 99年以来の西東京大会決勝進出。甲子園は井口資仁(現ロッテ監督)を擁し夏の甲子園に出場した91年を最後に遠ざかっている。24日の準々決勝で早実に勝利後、知人を介して井口監督から「甲子園行けよ」とメッセージをもらった就任6年目の尾崎直輝監督は「神宮で勝つためじゃなく、甲子園で校歌を歌うためにやってきた」と力を込めた。

 今大会は5試合全てに先発し、5回戦以降は3試合連続で完投している高下は「ここまで来たら何が何でも(優勝を)獲るだけ。チーム、スタンド、学校が一丸となって戦いたい」と力を込めた。 (滝本 雄大)

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2019年7月27日のニュース