【石川】星稜・林監督「故障をさせてはいけない」が大方針も「連投だからケガするとかは思わない」

[ 2019年7月27日 16:13 ]

第101回全国高校野球選手権 石川大会準決勝   星稜8―6鵬学園 ( 2019年7月27日    石川県立 )

<石川大会 鵬学園・星稜>延長の末勝った星稜ナイン(撮影・平嶋 理子)   
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 信念のタクトが勝利につながった。星稜・林和成監督は4―3とされた7回無死二塁の場面で先発・寺沢孝多投手(3年)から奥川恭伸投手(3年)へとスイッチ。一時は逆転を許したが、傷口を最小限にとどめ、逆転を呼び込んだ。「奥川が行かないといけない場面」。28日の決勝戦での先発を予定していたが、投入に迷いはなかった。

 戦前に描いたプランは、安定感を増してきた左腕・寺沢に長い回を任せること。試合展開に応じ、荻原、寺西の2年生を投入し、奥川を起用する場面は「終盤の2点差以内」と限定した。「打撃がいいから、その選択肢もあったけど…」とは言うが、外野での起用もしなかった。狙い通り寺沢は6回0/3、4失点と試合をつくり、持ち味を発揮。序盤、中盤に好機を築きながらも決定打を欠いた打線が、この試合唯一の誤算だったと言える。

 高校生投手ビッグ4の一角・大船渡の佐々木が決勝戦に投げることなく敗れた。同じビッグ4を預かる林監督の大方針は「故障をさせてはいけない」。そのうえで「連投だからケガするとかは思わない。僕の場合は、いかにベストの状態で試合に送り出してやれるかを考えている」と言う。奥川に限らず、選手の体調、状態を最優先し、勝利とのバランスを取る。もちろん本人の思いも最大限にくみ取りながら。そのためには綿密なコミュニケーションと観察眼が欠かせない。

 奥川を起用せず勝つことが最良だった。だが夏の大会、さらに準決勝ともなれば、思惑通りに事が進む保証はどこにもない。育成と勝利との難しい舵取りをしながら、2年連続20回目の出場、そして悲願の全国初優勝を狙う。

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