フィジーU12代表が台湾W杯出場ピンチ 渡航費不足で日本人協会会長が寄付呼びかけ

[ 2019年6月19日 12:38 ]

渡航費支援を呼びかけている野球のフィジーU12代表。練習中に道具を並べる選手たち
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 今年7月に台湾で行われるU―12ベースボールW杯に招待されているフィジー代表が資金難のためクラウドファンディングを立ち上げ、渡航費の支援を呼びかけている。

 フィジー野球・ソフトボール協会の会長を務めるのは日本人の持田貴雄氏(43)。持田会長は「フィジーU―12代表は決して富裕層ではない子どもたちがメンバーになっていおり、必要経費を自己負担できる状況にない。国内企業にもスポンサー支援等の要請を行っているが知名度の低い野球に支援の手を差し伸べてくれる企業はほぼ皆無。こんなチャンスはもう2度とないかもしれない。なんとか子どもたちを夢の舞台に立たせてあげたい」とクラウドファンディング立ち上げに至った経緯を語った。

 リオ五輪で7人制ラグビー初代王者に輝くなどラグビー王国のフィジー。野球人口は多く見積もっても100人弱という。11年までは成人の代表チームを中心に普及がすすめられたが、五輪競技から除外されて以降太平洋スポーツ大会からも除外され、12年以降は小学生を中心とした若年層への普及に活動の舵をきった。

 国内には野球専用グラウンドはない。グラウンドはほとんどがラグビー仕様。凸凹の激しいグラウンドでラグビーの練習がない時間帯の合間を縫いながら細々と野球の練習を行っている。そんな状況下で真剣に野球に取り組んできたが、今年1月のW杯オセアニア大陸予選が必要参加国不足のため中止。オーストラリアが自動的に選出されたがフィジー代表への配慮を世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が検討し、招待出場が決まった。

 持田会長は01年、派遣職員としてソロモン諸島の日本大使館に赴任。その際、00年シドニー五輪レガシー事業の一環としてオセアニア野球連盟が、ソロモン諸島とフィジーに野球協会を立ち上げた。03年にフィジーで開催される南太平洋スポーツ大会(4年に一度開催される南の島のオリンピック)での野球競技実施に向けソロモン諸島野球協会から白羽の矢が立ち、ソロモン諸島代表チームの監督に就任。フィジー代表と対戦した。その後、07年に派遣職員としてフィジー日本大使館に赴任。今度は日本人が指揮したフィジー代表の監督助手としてサモアで開催された太平洋スポーツ大会に出場。08~11年までフィジー代表監督、12年以降はフィジー野球・ソフトボール協会事務局長と副会長、2017年11月から会長に就任した。

 「ほとんど知られていないが、日本は協会設立以来20年に渡りフィジー野球の支援を続けている世界で唯一の国。そんな日本の皆さんになんとか力を貸して頂きたい」と持田会長。クラウドファンディングは目標100万円で、19日時点で63万円が集まっている。残り日数は9日となっている。1口5000円から。

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