巨人“マルオカ”で奪首!今季4度目アベック弾 オリ由伸撃ちに原監督「見事」

[ 2019年6月19日 05:30 ]

交流戦   巨人4―3オリックス ( 2019年6月18日    東京D )

中越え本塁打の丸(右手前)を出迎える巨人ナイン (撮影・西川祐介)
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 今季4度目の「マルオカ」だ!巨人・丸佳浩外野手(30)が18日、オリックス戦の初回に中堅右へ先制の11号2ランを放つと、3回には岡本和真内野手(22)も中越え13号ソロをマークした。同点の8回には代打・陽岱鋼(ヨウダイカン)外野手(32)が決勝の右越え二塁打を放ち、チームは3連勝。主役と脇役がかみ合い、5月20日以来の首位に浮上した。

 まるでVTRを見ているようだった。豪快なアーチがバックスクリーン右へ、2度も飛び込んだ。まずは3番・丸だ。初回1死一塁。山本の甘く入ったフォークを捉えた。

 「甘い球を一振りで仕留められた。150キロ中盤でスピードも切れもある。強い変化球も多い。コンパクトにスイングした」

 2試合ぶりとなる11号2ラン。12球団トップの防御率1・63で、この一戦を迎えた20歳右腕に、痛烈な先制パンチを食らわせた。

 2―0の3回には4番・岡本が続いた。1死から真ん中の149キロ直球を逃さなかった。13号ソロだ。「いろんな球種がある中でうまく打てた。速い球に絞っていた。いい投手ですし、今後に生きてくる」と自賛した。

 今季4度目の「マルオカ」によるアベック弾。2年連続MVPの丸と、史上最年少で昨季打率3割、30本塁打、100打点を達成した岡本の2人は、お互いに実力を認め合う。7学年上の丸は、可愛い後輩を「岡本さん」と呼んでいじる。

 5月。調子が上がらなかった22歳に、丸はアドバイスを送った。「誠也は状態が悪い中でも、思い切って打ち方を変えたりできる。ダメなときこそ、凡打の内容を考えた方がいい」。昨年まで在籍した広島の4番で、球界を代表するスラッガー・鈴木を引き合いに助言。岡本はノーステップ打法を試すなどしながら、交流戦で打率・321、4本塁打と復調し、主砲の風格を取り戻しつつある。

 5月20日以来の首位に再浮上した原監督は「素晴らしい投手から初回の2点は大きかった。(岡本も)あれだけのボールをあそこまで飛ばすのは見事」と3、4番コンビを称賛した。交流戦もソフトバンクとゲーム差なしの2位。「和真も状態が上がっている。彼がよくなれば打線もよくなる」と丸も手応えを口にする。交流戦首位も見えてきた。 (青森 正宣)

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