阪神ジョンソン、抜群安定感の理由は?「そういう経験があったから」

[ 2019年5月21日 06:10 ]

阪神・ジョンソン
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 今や「PJ(ピージェー)」は、勝利の合言葉だ。開幕から8回を託される阪神のピアース・ジョンソン投手(28)は開幕からチーム最多の20試合に登板して2勝0敗、防御率0・89、リーグ2位の11ホールドで貢献。出色のパフォーマンスの根拠を明かした。

 「何よりストライク先行、カウント有利で投げられていることが一番。四球を出して走者を出すなら(カウントが)早い段階でヒットを打たれた方が、切り替えもできる」

 「そういう経験があったから」と記憶をたどったのはアメリカ時代だ。マイナー通算7年間では467回で215四球。9回(1試合換算)あたりの与四球率は4・14にのぼり、中には6・14を記録した年もあった。

 「四球で崩れた試合が何回もあるんだ。先発をやった時も。特に中継ぎは、1試合悪かったら、それだけで悪いイメージを持たれてしまう」。メジャー昇格への激しい競争の中、四球で自滅する印象を周囲に持たれ、飛躍を邪魔してきた。

 今季は20回1/3で4四球。1試合換算で1・8だ。捕手の梅野は「球種は少ないけど、同じカーブでも、勝負なら“ワンバン”で来いとか、これはカウント球とか。ジェスチャーでお互いに1球ごとに意図を確認して」と説明する。バッテリー間で1球ごとの「意図」を確かめ合うことも安定感の要因だ。

 球種では鋭く曲がり落ちる高速カーブが最大の武器。高校時代の投手コーチにスライダーとして教わったもので、握りは一切変えず「腕の角度やフォームの変化でこんな曲がりになった」と明かした。カーショー(ドジャース)、バーランダー(アストロズ)ら米国でもカーブの使い手は数多くいても、「縦に割れるよりスラーブの要素が強いので、米国でもなかなか投げる投手はいないはず」と自信が宿る。「開幕からこれだけ投げた経験はマイナーでもない。ありがたいし、意気に感じる」。海を渡って進化した男の表情に充実感がにじんだ。(遠藤 礼)

 ≪登板翌日ケアばっちり≫日本流の導入も好調の支えだ。ジョンソンは登板翌日の体のケアを欠かさない。「それも含めて自分の仕事。体が張ってる時はあるけど、投げたいという気持ちが強いから」。キャンプ中は皆無だったトレーナー室への訪問を3月中旬から開始。担当の手嶋トレーナーと「投げた後は必ずやろう」と約束した。投げた翌日の試合序盤にケアを受けて、出番に備えるのがルーティン。メジャー時代はなかった試合中の「準備」がフル回転の原動力になっている。
  

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