ダル “因縁”アリエッタに「リスペクト」 元エースへのスタオベにマウンド上がらず…

[ 2019年5月21日 18:30 ]

ナ・リーグ   カブス4―5フィリーズ ( 2019年5月20日    シカゴ )

フィリーズ戦に先発登板したカブスのダルビッシュ有(AP)
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 ダルビッシュ有投手(32)が、因縁の相手ジェーク・アリエッタ投手(33)と投げあった。

 アリエッタはカブス時代の15年にサイ・ヤング賞を獲得し、16年は世界一に大きく貢献した。本拠リグリー・フィールドで30勝14敗、防御率2・31と強く、地元ファンに愛されていたが、17年オフにFAになった時、カブスフロントはアリエッタではなく、ドジャースからFAのダルビッシュを選んだ。アリエッタの移籍先はフィリーズとなり、カブスを去った。

 3回1死、アリエッタの初打席が回ってくると、3万7909人のファンがスタンディングオベーションで迎えた。ダルビッシュは前打者の8番フランコを打ち取ると、あえてマウンドに上がらず、5メートルほど後方に下がった。

 「普通あんなに後ろまで行かないですよ。一応それはリスペクトとしてしました」

 アリエッタもヘルメットを取って、大歓声に応えた。

 ダルビッシュは5回まで2安打無失点。3回に1点を失ったアリエッタを上回る好投で、1―0のリードに導いていた。だが6回、2つの四球を与え、2死から5番リアルミュートにゴロの中前適時打、続くヘルナンデスにも右翼線に落とされ3失点で1―3と逆転された。

 この回限りとなり6回4安打3失点で降板。最後に粘れなかったが、内容はジョー・マドン監督が「ベストだった」と絶賛するほどだった。沈むカットボールが冴え渡り、7三振を奪った。

 地元メディアは因縁の2人の投げ合いをあおったが、本人はアリエッタを過剰に意識はしなかったと言う。「涌井と初めて投げ合った時は人生で一番緊張した。あれに比べたら何もなかった。自分を良く見せようとか思っているときは絶対に良くない方向にいく。今は自分のことを考えて、何をしないといけないのか、そこに集中力とか、時間を使おうと思ってます」と話した。

 2年目で依然本拠地リグリー・フィールドでの勝ち星がないままだが、クオリティースタート(6回以上投げ自責点3以下)となる好投に地元ファンも「ユー」コールで称えた。

 試合は8回にカブスが逆転し返したが、9回に追いつかれ、延長10回の末にフィリーズが競り勝った。ダルビッシュ(6回3失点)も、アリエッタ(6回1失点)にも勝敗はつかなかった。(奥田秀樹通信員)

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