東海大甲府 “No・1野手”渡辺、桐光・松井と再戦熱望

[ 2013年7月16日 06:00 ]

<東海大甲府・塩山>生還しチームメートとタッチする東海大甲府・渡辺

山梨大会2回戦 東海大甲府8―1塩山

(7月15日)
 第95回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は15日、42大会で377試合(不戦勝となった1試合含む)が行われた。山梨大会では今秋ドラフト候補の東海大甲府・渡辺諒内野手(3年)が右中間へ適時三塁打を放つなど、塩山を8―1の7回コールドで下し、2年連続甲子園出場へ好スタートを切った。16日は36大会で268試合が行われる。

 三塁ベース上で仁王立ちした渡辺には、風格が漂っていた。結果は3打数1安打。だがその1本は「高校生No・1野手」の称号にふさわしい当たりだった。

 「甲子園だけが目標。次もしっかり打っていきたい。自分の役割を果たしたい」

 先制した直後の初回1死一塁だった。4球ファウルで粘ったあとの7球目。外角のスライダーをしっかりと呼び込み、右中間に運んだ。50メートル6・1秒の快足を飛ばし、一挙に三塁へ。「少しファウルで引っ掛けていたので修正した。体が開いていたので、踏み込んで中堅に持っていこうとしました」。打席の中ですぐさま修正できる能力。逆方向への長打。そして俊足。駆けつけた6球団のスカウトを一発で魅了した。

 昨夏の甲子園には1番で出場。1本塁打、打率・316でチームを4強へと導いた。新チームでは主将に就任。勝負強さを買われて、今大会から4番を任された。そんな渡辺の最大のライバルは、昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会新記録を樹立した桐光学園(神奈川)の松井だ。中学のシニア時代に一度だけ練習試合で対戦し、中前打した。「スライダーというよりカーブみたいな感じで曲がりが大きかった。高校生のうちにまた対戦したい」と全国の舞台での再戦を強く願っている。

 11年ドラフト1位で中日に入団した高橋周平より「総合力は断然上」と話す村中秀人監督は「逆方向打ちは東海大甲府の神髄。変化球を見極めないと打てないからね」と主砲の一打に満足そう。それでも渡辺に笑顔はない。「(目標の)毎試合マルチを達成できなかった…」。20日の3回戦では、さらなる大暴れを狙う。

 ◆渡辺 諒(わたなべ・りょう)1995年(平7)4月30日、茨城県生まれの18歳。小1から土浦サニーズで野球を始める。土浦三中では竜ケ崎リトルシニアに所属し、3年時に全国大会出場。東海大甲府では1年春からベンチ入りし、同年夏からレギュラー。遠投103メートル、50メートルは6秒1。握力は右60キロ、左58キロ。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2013年7月16日のニュース