イチロー「まっ、そうですね」“狙った”豪快弾 米メディア「まるで20代」

[ 2013年7月16日 06:00 ]

<ヤンキース・ツインズ>7回、先頭のイチローは右越に6号ソロを放ち、本拠・ヤンキースタジアムの一塁ベースを回る

ア・リーグ ヤンキース4―10ツインズ

(7月14日 ニューヨーク)
 ヤンキースのイチロー外野手(39)が14日(日本時間15日)、オールスター戦前の最後の試合となったツインズ戦に「1番・中堅」で出場。6号ソロ本塁打を含む3安打2打点で、自身の大リーグ通算2000試合出場に花を添えた。今季最高となる打率・283で前半戦を終え、19日(同20日)からの後半戦で残り26本となった日米通算4000安打の偉業に挑む。

 ファウルを重ねるごとに、タイミングが合ってくる。先頭の7回。フルカウントからの9球目の直球が真ん中高めに甘く入ると、イチローは豪快に右翼席に運んだ。

 「最初から狙うことはなかった。ただ、ファウルしているうちに、この辺に来たら、みたいな感じだった」。この本塁打がメジャー110本目。早いカウントで一発を狙いにいくことがあるイチローにとって、フルカウントからは5本目と珍しいが、仕留めにいったのかと問われると「まっ、そうですね」。クールに言い放った。

 節目の2000試合出場。全試合(162試合)出場を毎年続けても、12年と56試合を要する途方もない数字だ。そんな中で12年と95試合で到達した。13年目のシーズンを迎えるが、故障者リストに入ったのは、WBC後に胃潰瘍を患った09年の開幕から8試合だけ。2000試合は徹底した自己管理のたまものでもあるが、イチローは「長くやってりゃそうなる。出ているだけのことで、結果は関係ないもん。そこに価値観を感じてない。レギュラーってそういうもんじゃないですか」と素っ気なく話した。

 3回の右前打、9回の二塁内野安打を加え、10試合ぶり今季7度目の3安打。大リーグ通算安打は2696となった。2000試合出場時点では歴代6位で、上位5人にはタイ・カッブやジョージ・シスラーら、20世紀初頭に活躍した伝説のプレーヤーが並ぶ。100年後の21世紀、日本からやってきた安打製造機がつくった数字は、現役選手でトップだった同僚ジーターの2553安打を大きく上回った。

 7月に入って打率・353。開幕から右肩上がりに調子を上げるスタイルは、10年連続200安打を達成した全盛時をほうふつさせる。「春先は難しいけれど、頭と体が一致してからは(1試合の全打席で打撃内容が良いことは)たくさんある」と言った。地元メディアも、調子を上げる39歳を「まるで20代の選手のようだ」と絶賛した。

 絶対的な存在だったマリナーズから、控えの扱いも受け入れる覚悟でヤンキースに移ったのが昨年の7月23日だった。この1年、名門チームの主力として出場を続け、2000試合という一つの節目を通過。後半戦もその力がヤ軍にとって必要不可欠であることを存分に示し、4日間のオールスターブレークに入る。

 ≪日米通算では2951試合≫イチローが大リーグ13年目で2000試合出場を達成した。現役選手では2586試合のジーター(ヤンキース)を筆頭に、12人目の達成となった。また、イチローは日本では951試合に出場しており、日米通算では2951試合となった。プロ野球記録は野村克也の3017試合。ヤンキースは今季残り67試合で、このうち66試合に出場すれば並ぶことができる。

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