陽 意地の連発!代打・大谷を発奮材料に「もちろん立ちたかった」

[ 2013年7月16日 06:00 ]

<日・西>2回1死一、三塁、3ランを放つ陽

パ・リーグ 日本ハム14-3西武

(7月15日 札幌D)
 今季チーム最多の14得点、最多タイの18安打の口火を切った日本ハムの陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)が、お立ち台でファンに謝罪した。

 「チームに迷惑を掛けていた。ファンの皆さんもそうだし、スミマセンでした」。それでも表情は笑顔に戻った。初回、2ボールからの直球を振り抜いた。打球は左翼席へ飛び込む自身4本目の先頭アーチ。実に7試合、26打席ぶりの安打が、最高の結果となった。

 「1本出たら気持ちも変わる」。その言葉通り、2回1死一、三塁でもバックスクリーンへ14号3ラン。自身初の2打席連続アーチ。4回は四球、5回は死球で出塁し、いずれもホームを踏んだ。「今年は飛ぶボールだから…。(2発)打ててうれしいというか、チームが勝ったことがうれしい」と圧倒的な存在感で打線をけん引した。

 14日のロッテ戦(札幌ドーム)でスタンドがどよめいた。7回1死二塁の場面で、陽岱鋼に代わって「代打・大谷」がコールされた。しかも、その大谷が2戦連発となる2ランを中堅左へ運んだ。交代は不振ではなく、下半身の張りなどを考慮した栗山監督の采配だったが、「(大谷の代打は)打ってないから仕方ない。でも、もちろん(打席に)立ちたかった」と本音もこぼした。

 陽岱鋼にとって大谷は可愛い後輩だ。普段から中堅と右翼で右中間コンビとしてコミュニケーションを図り、ポジショニングなどのアドバイスを送る。コンディション不良で打席に立てなかったとはいえ、先輩としての意地をバットで示し、そして複雑な思いを一振りで消し去った。

 この日の打撃練習では軸となる右足や、バットが遠回りしないようにトップの位置を渡辺打撃コーチと確認した。また「自分の打撃をチェックするキッカケになる」とノックバットも握ってボールのポイントも探し気分転換を図った。渡辺コーチは「陽気な子だから1つ出れば乗っていく。12球団一のリードオフマンになってほしいし、なれる」と目を細めた。

 普段から赤色のリストバンドを身につける。限定の赤いユニホームに「自分でも似合っていると思います」と胸を張った。

 久々に球場に響いた「サンキューでぇ~す」。決めゼリフとともに、明るさを取り戻したチームは2連勝で勝率5割に復帰となった。

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