ダル 新球多投がアダ…13奪三振も5失点

[ 2010年3月21日 06:00 ]

完投したものの、開幕戦を勝利で飾れなかった日本ハムのダルビッシュ=札幌ドーム

 【日本ハム3―5ソフトバンク】自信を誇る新球に罠(わな)が潜んでいた。ダルビッシュ自ら「1シームとも0シームとも言える」と呼び、2月27日の楽天とのオープン戦(名護)から投げ始めた新球。

 「最初はバンバン投げたし空振りもたくさん取れた。(全球種の中で)一番良かったんじゃないかな」。球速は140キロ台後半を計測し、右打者の胸元に食い込みながら沈んでいく。ストレートに近い軌道で逃げながら落ちていくので、打者は空振りするケースが多い。それゆえに多投したくなる。3回1死二塁でオーティズをフルカウントから147キロで空振り三振に仕留めたが、この打席の全7球中5球がワンシームだった。
 しかし、次打者の小久保にはワンシームを狙い打たれ、左翼線へはじき返された。捕手・鶴岡は振り返る。「変化球の種類がたくさんあるのに使わずに打たれた。フォークをもっと早い回から入れてあげればよかった。こっちが投球幅を広げていかないといけないのに…」
 開幕戦で投じたワンシームは計24球だが、5回までに23球。ワンシーム自体は空振りを奪える球種だが、同時にスピードがあることで直球、カットボールなどの速球系に対応しやすい。つまり、緩急がつかず、単調な配球に陥りやすいのだ。空振り、ファウルが増えれば自然と球数も増える。球数が増えれば、投球リズムも悪くなる。5回までにダルビッシュは95球を費やし、内野ゴロはわずか2つ。カーブとフォークの割合を増やした6回以降は52球。6、7、8回は早いカウントから4つの内野ゴロを打たせた。
 13三振を奪いながらも5失点。2年連続で開幕戦で黒星を喫し、「僕が流れを悪くした。追加点を与えたタイミングなどは典型的な負け投手だった」と反省の弁を並べた。4回1死二塁で松田をカーブ、スライダーで追い込んでからワンシームで空振り三振させたのが理想の使い方だろう。

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