岩隈 涙の祈りも、家族の声援も届かず…

[ 2010年3月21日 06:00 ]

岩隈(右から2人目)は8回1失点完投も勝利を挙げられず

 【楽天0―1オリックス】ベンチで目を潤ませながら逆転を祈る楽天・岩隈の願いは届かなかった。8回を5安打1失点、無四球に抑える好投は報われなかった。

 「(失点は)不運な当たりだったが、仕方ない。自分の投球はできた」
 唯一の失点は3回。1死三塁から、大引を打ち取ったと思った打球が、自らの前で高く弾んで中前へ抜けた。昨季の日本ハムとのCS第2ステージ第4戦。日本シリーズ進出の夢を絶たれる本塁打をスレッジに許し、試合後に人目もはばからず号泣。新シーズンのスタートでも悔し涙を浮かべる結果となった。それでも、エースとして5回以降は1人の走者も許さなかった。
 敵地では珍しく、この日は家族を招待。妻・まどかさん、長女・羽音(うた)ちゃん、昨年1月に生まれた長男・大志(とわ)君の頭文字「MUT」の刺しゅうが入った新グラブで臨んだ。「シーズンは始まったばかり、またみんなで頑張ればいい」。次回登板は本拠地開幕戦となる27日の西武戦。今度こそチームにも、家族にも白星を届ける。

 <ブラウン采配裏目>ブラウン新監督の初勝利はお預けとなった。直球と変化球を両サイドに投げ分ける金子を攻略できず、零敗を喫した。9回無死一塁では、1番・聖沢の初球にバントのサインを出したが、2球目以降は強攻策に転じて最悪の二ゴロ併殺。采配が完全に裏目に出た指揮官は「ホームであればバントを命じる場面だが(裏に守りのある)ビジターの試合は常に勝ち越しを狙わないといけない」と説明した。それでも広島で指揮を執った4年間は開幕戦で3勝1分けと無敗だっただけに、無念の表情だった。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2010年3月21日のニュース