米軍基地の町の子たちが健闘!元プロ野球投手も感激

[ 2010年3月21日 18:26 ]

出た~!花咲徳栄・橋本が大会第1号

 【センバツ・嘉手納0―4花咲徳栄】米軍基地の町の子供たちがひのき舞台へ――。21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した第82回選抜高校野球大会で、初出場の嘉手納(沖縄)が1回戦に登場した。
 嘉手納の三塁側アルプス席は学校関係者や関西在住のファンなど3000人が集まり、満員。同校によると基地で働く保護者も詰め掛けたという。場内ではスクールカラーのえんじ色を着た応援団が沖縄特有の指笛などを駆使し、熱く応援した。
 応援に訪れた宮城篤実・嘉手納町長(73)は「学校が基地に囲まれているから騒音慣れしている。ここの大歓声も問題ない」と頼もしそうだった。客席には元プロ野球、西武ライオンズの投手だった糸数勝彦さん(51)の姿も。石川(沖縄)の一員として甲子園を経験した勝彦さんは「出場決定以来、地元は大変な盛り上がり。懐かしい場所に戻れてうれしい」と言い、息子で中堅手の祐樹さんを見守った。
 試合は花咲徳栄(埼玉)に0―4で敗れ、初勝利と初得点はお預けとなった。
 面積の80%以上を基地が占める嘉手納町。嘉手納の知花久則校長(58)によると町内は住宅地が密集し、広さを求めて転出する家庭も多いという。校長は「嘉手納は単なる基地の町ではなく、多くのスポーツが盛ん。そうしたよさを再認識してもらえれば」と願った。

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2010年3月21日のニュース